夏野菜をしっかり食べて残暑を乗り切ろうについて

夏になるとだるい、食欲がない、などの症状を経験したことはありませんか。
夏バテとは、夏の高温多湿の環境に体が対応できずに起こる、さまざまな体の不調のことをいいます。例えば、だるさを感じて、集中力が低下する症状だったり、夏場に冷たいものを食べ過ぎて起こる胃もたれや食欲不振も症状です。
また、自律神経系の乱れも原因と言われています。暑さで中々眠れなかったり、冷房による室内と外の温度差などで、自律神経が乱れやすくなります。
自律神経が乱れてしまうと、汗をかきづらくなり、体温を調節する機能が低下してしまいます。冷房は適温を心がけましょう。

野菜は旬の時期が一番栄養価が高く、その時期に必要な栄養素がたっぷり含まれています。
夏野菜には水分やカリウムが豊富に含まれています。水分やカリウムは、汗で失われがちな水分を補給し、ほてった体の熱をしっかりと下げてくれます。
また、夏野菜ははっきりとした色の濃いものが多くあります。彩りが良いので食欲を増進し、ビタミンがたっぷり含まれており体の調子を整えます。

・トマト
「トマトが赤くなると医者が青くなる」というほど栄養価の高い野菜です。
トマトの赤色の成分は｢リコピン｣というもので、抗酸化作用があります。リコピンはシミやそばかす予防、美肌効果が期待できます。また、活性酸素の働きを抑える効果もあり老化や生活習慣予防もできます。

・きゅうり
きゅうりは約95%が水分でできているので、体を冷やしてくれる効果があります。
また、ビタミンCやカリウムも豊富に含まれています。カリウムはむくみの解消や高血圧の予防に効果的です。

・なす
抗酸化作用の強いナスニンは皮に含まれているポリフェノール成分です。活性酸素の働きを抑えて、ガンや老化を防いでくれます。また、眼精疲労にも効果が期待できます。
皮の部分にポリフェノールが多く含まれているので、皮ごと食べるのがベストです。カリウムも含まれているのでむくみ解消にもなります。


・ゴーヤ
ゴーヤはビタミンCやカリウム、カルシウム、マグネシウムなど、たくさんのビタミン・ミネラルが含まれています。ビタミンCは熱に弱いといわれていますが、ゴーヤに含まれているビタミンCは熱に強いので炒め物にもおススメです。ビタミンCは肌に良いだけでなく風邪や感染症予防にも
期待できます。また、ゴーヤ独特の苦み成分である「モモルデシン」は胃液の分泌を促進して食欲を増進させてくれます。

・とうもろこし
炭水化物が多いので主に体のエネルギー源となります。また、食物繊維も豊富に含まれているので腸内環境を整える効果が期待できます。必須アミノ酸の一種であるアスパラギン酸が含まれているので、疲労回復効果、夏バテ予防にも役立ちます。

・ピーマン
ピーマンは、美肌効果が期待されるビタミンCやβ-カロテン、カリウムを豊富に含んでいます。ピーマンのビタミンCもゴーヤと同じく、熱に強いです。ピーマンは長いこと加熱してしまうと鮮やかな緑が変色してしまうのでささっと強火で加熱しましょう。
また、ピーマン特有の青臭い香り成分は「ピラジン」と言い、血液をサラサラにしてくれる効果が期待できます。そのため、心筋梗塞などの予防効果に期待できます。


・モロヘイヤ
緑黄色野菜の中でもずば抜けて栄養価があります。β-カロテンやビタミンC、ビタミンEなどの抗酸化作用の強いビタミンが豊富に含まれています。他にもビタミンB2や葉酸、カルシウムも含まれているので骨粗しょう症の予防にもおススメです。


・枝豆
枝豆は良質なたんぱく質と脂質、β-カロテン、ビタミン、葉酸などを豊富に含んでいます。
メチオニンというアミノ酸の一種も含んでおり、こちらはアルコールの分解を助ける働きがあります。これだからビールのおつまみには枝豆！なんですね。また、葉酸は妊娠中の方に積極的に取っていただきたい栄養素の１つです。

・ズッキーニ
ズッキーニはカリウムが多く含まれているのでむくみ解消に効果的です。その他にもビタミンCやβ-カロテンも含まれており、風邪の予防や美肌効果が期待できます。

いかがでしたでしょうか。今回は夏野菜がもつパワーについて紹介しました。
旬の野菜には栄養がたっぷり含まれているので、積極的に普段の献立に加えてみてください。それでは皆さん、しっかり食事を摂って残暑を乗り切りましょう。