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本当に怖い!糖尿病三大合併症の恐ろしさについて

執筆者: 中野裕貴(薬剤師)
[記事公開日] 2023-06-13 [最終更新日] 2023-06-13
日本の糖尿病患者数は1000万人を超えていると推定されています(内1型糖尿病は10-14万人)。
予備軍と呼ばれる人たちまで含めると1300万人程度と言われており、日本人の10人に1人くらいの割合で糖尿病の方がいることになります。
こんなに多い理由として、食生活の欧米化、高齢化、運動不足などの生活習慣による影響が考えられています。
[ 目次 ]
本当に怖い!糖尿病三大合併症の恐ろしさについて

糖尿病とは

一般的に言われる糖尿病は血糖値が高い状態が持続している病態のことを言います。
突発的に発症する1型糖尿病と生活習慣の乱れによって発症する2型糖尿病に分けられます。

【1型】
免疫異常などの影響で膵臓のβ細胞と呼ばれるインスリンを分泌する細胞が破壊され、インスリンを作ることができなくなることで発症する糖尿病です。
治療法はインスリンを皮下注射するのみで、基本的に治ることはなく、血糖値を正常に保つことが治療の目標となります。

【2型】
インスリンは作られますが、生活習慣の乱れが長期にわたることで効きが悪くなったり、度重なる血糖値の上昇によって膵臓が疲弊しインスリン分泌量が減ってしまうことによって発症する糖尿病です。
誘発因子は以下のものがあげられます。

・ストレス 
・食べ過ぎ 
・肥満 
・運動不足
・加齢など

糖尿病の診断

診断は空腹時血糖値や食後血糖値、糖化ヘモグロビン(HbA1c)、糖化アルブミンの数値が高いかどうかによって行われます。尿検査で尿糖が検出された場合も糖尿病が疑われます。
経口ブドウ糖負荷試験(OGTT)と呼ばれる診断方法もあります。

空腹時血糖:正常値110mg/dL以下 126mg/dL以上であれば糖尿病型
HbA1c(1~2カ月間の平均血糖値を示す):正常値4.6~6.2%
本当に怖い!糖尿病三大合併症の恐ろしさについて

糖尿病の三大合併症

糖尿病の怖いところはすぐに自覚症状が出てこないというところです。高血糖状態が長きにわたり持続することで血管や神経が障害され、もう取り返しのつかないレベルまで悪くなった時に症状として出てくるケースが多いです。

糖尿病はさまざまな疾患のリスクになりえますが、その中でも三大合併症と呼ばれるものがあります。それは「腎症」「神経症」「網膜症」です。
本当に怖い!糖尿病三大合併症の恐ろしさについて

糖尿病性腎症

腎不全の原因疾患第1位の合併症です。
糖尿病の状態が5年以上維持されることで発症するとされています。
腎臓は毛細血管の集合体(糸球体)を介して血液をろ過している重要な臓器ですが、血糖値が高い状態が続くことによって毛細血管が障害され、ろ過機能が失われることで、老廃物や余分な水分の排泄ができなくなります。
初期では無症状のことがほとんどですので、血液検査などで発見されたときは既に進行していることが多いです。
治療の基本は厳格な血糖値の管理、加えて血圧の管理、塩分制限などの生活習慣改善です。
これらを怠ってもう後戻りができないところまで悪くなってしまうと末期腎不全状態となります。
こうなると薬で腎機能を戻すことはできませんので、腎代替療法(血液透析、腹膜透析、腎移植)を選択するか、腎代替療法をせずに最期を迎えるという選択をすることになります。

腎代替療法は血液を体外に取り出して濾過してから戻す血液透析、自分の腹膜を利用して腹腔内で濾過を行う腹膜透析、生体または死体から腎臓を移植する腎移植があります。
ほとんどの方が血液透析を選択することになり、厳しい制限(食事、水分)が必要となります。血液透析は週に3回クリニックに通い、4~5時間かけて透析を行います。
透析を行った日は疲労感が強く、仕事などをするのは難しいでしょう。

糖尿病性神経症

【糖尿病性神経症】
糖尿病合併症でも非常に生活の質を落とすきっかけになる合併症です。
こちらも高血糖が長期で維持されることで主に末梢(手や足先)神経が障害されます。
神経が障害されるとしびれ感を自覚するだけでなく、感覚鈍麻(かんかくどんま)といって刺激に対する感度が低下します。
糖尿病の方で足を切断したという人が多いのを聞いたことがあるのではないでしょうか。
あれは、足先の感覚が鈍磨することで足先に傷が出来たりしても気づくことができず、治療が大幅に遅れることで患部が感染を起こし、細菌によって足が浸食され壊疽(えそ)という組織が腐った状態になります。
一度腐ってしまうと修復はできず、その進行を食い止めるのも難しいのでまだ腐っていないところから切り落とすという治療をせざるを得ないのです。
糖尿病による下肢切断には、糖尿病による動脈硬化に伴う血流障害なども影響していると言われています。
また、自律神経が障害されることで、各種体調不良(下痢、便秘、立ちくらみ、不整脈など)を生じます。

糖尿病性網膜症

こちらも生活の質を落とすきっかけになる合併症の一つです。
発症する原理は腎症、神経症と同様で、目の組織である網膜が障害されることで網膜剥離や緑内障をきたし、放置すると失明に至ります。

まとめ

糖尿病はその名称から軽視されがちであり、自覚症状に乏しいことも相まって放置してしまう方が非常に多い病気です。本当に怖いのは数年後、数十年後ですので、健診で血糖値が高いと言われた方はかかりつけ医の受診や生活習慣の改善を意識してみてください。
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