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中性脂肪が高くなる原因。高いとどう悪いのかについて

執筆者: 宇宿 詩織(管理栄養士)
[記事公開日] 2023-07-27 [最終更新日] 2023-07-27
健康診断などの血液検査で「中性脂肪」が高く、不安になったことがあるかもしれません。中性脂肪=脂肪の摂り過ぎが原因?と思われがちですが、実は隠れた原因が他にもあるのです。本日は「中性脂肪」が高くなる原因、高いとどう体に悪いのか、増やさないためのポイントについてお話していきます。
[ 目次 ]
中性脂肪が高くなる原因。高いとどう悪いのかについて

中性脂肪とは?

中性脂肪(TG)とは、英語で「トリグリセリド」「トリグリセライド」などと呼ばれる脂質です。

いわゆる”体脂肪”のほとんどは、この中性脂肪にあたります。

私たちは糖質(ブドウ糖)をエネルギー源として体を動かしていますが、糖質が不足した時に使う用として中性脂肪を蓄えています。臓器を外部から守る働きもしています。

中性脂肪が高いとどう体に悪いのか?

中性脂肪は150㎎/㎗を超えると高値といわれています。

中性脂肪が増えると、LDLコレステロール(悪玉コレステロール)が増え、HDLコレステロール(善玉コレステロール)は減ります。そして血液をドロドロにしてしまいます。

すると動脈硬化が促進され、血管の健康を維持できなくなってしまいます。

最終的には冠動脈疾患(心筋梗塞や心筋症など)など、命を脅かす危険性のある病気を引き起こす原因になる可能性があります。

中性脂肪が高くなる原因①糖質過多

中性脂肪が高くなる原因として、ご飯や麺類、または甘い食品の摂り過ぎが原因としてあげられます。特に甘いジュースに含まれる果糖は、中性脂肪に変わりやすいといわれています。

摂り過ぎることによって、エネルギーとして利用されない不要な糖質は中性脂肪へ変わり体脂肪として蓄積されていきます。

中性脂肪=脂質を減らせば数値は改善するのでは?と思われがちですが、実は脂質を減らすより糖質を減らす方が中性脂肪を下げるにはずっと効果があることが分かっています。

普段ご飯や麺類などの炭水化物、甘いジュースなどを摂る機会が多いと感じる方は、量や頻度を減らしてみると数値の改善につながるかもしれません。

食物繊維の多い野菜やきのこ類、海藻類などをしっかりと摂取することで、血糖値の上昇を抑え中性脂肪の増加予防にも繋がると思われます。噛む回数が増えることで、満腹中枢を刺激し食べ過ぎを防止することもできますね。

野菜から先に食べることで、血糖値の上昇をゆるやかにしてくれるのでおススメです。

ここまで糖質にフォーカスしてきましたが、もちろん肥満傾向にある方は肥満そのものが数値の悪化に関係するため脂質の摂り過ぎに注意する必要があります。
中性脂肪が高くなる原因。高いとどう悪いのかについて

中性脂肪が高くなる原因②アルコール過多

次に注意したいのが、アルコールです。

アルコールは肝臓で分解されますが、摂り過ぎによって中性脂肪の合成を促進してしまいます。

増えすぎた中性脂肪は、血中に放出され高トリグリセリド血症なったり、肝臓に蓄積され脂肪肝を引き起こす可能性があります。

アルコールの1日の適量は純アルコール量20gといわれています。

度数によっても変わりますが目安としては、ビールなら中瓶1本(500㎖)、日本酒・1合(180㎖)、ワイン・1/4本(180㎖)、ウイスキー・ダブル(60㎖)、焼酎・0.6合(110㎖)、缶チューハイ・ロング缶1本(500㎖)になります。(引用元:アルコール健康医学協会)

純アルコール量の計算式は以下になりますので、普段飲んでいるお酒を当てはめて計算してみてください。

【計算式】お酒の量×[アルコール度数(%)÷100]×0.8

また、お酒の選び方としては、糖質ゼロのものを選ぶことで血糖値の上昇を抑えることができます。

ビールや日本酒よりも、焼酎やウイスキーなどの蒸留酒を選ぶと良いでしょう。

そして、毎日の飲酒は肝臓の負担にもなりますので、週に1~2日の休肝日をつくれるともっと良いです。

中性脂肪が高くなる原因③運動不足

運動量が不足することで、消費されるエネルギー量は少なくなり必然的に体に溜め込まれる脂肪も増えてしまいます。

また筋力も落ちることで、さらに消費エネルギーは減ってしまうと考えられますね。

軽く息が上がる程度の運動(ウォーキングや軽いジョギングなど)を、1日30~60分程度、週3日以上行うことが望ましいといわれています。

お仕事などで忙しく、中々運動する時間が取れないという方もいらっしゃるでしょう。

そのような方はなるべく階段を使う、1駅分歩いてみる、歩く速度を速めてみるなど日常動作の中で活動量を増やす方法を試してみてください。

歩数としては、1日1万歩を目指すと良いでしょう。

中性脂肪が高くなる原因。高いとどう悪いのかについて

中性脂肪が高くなる原因④たばこ

たばこに含まれる成分ニコチンは、中性脂肪の合成を促進するホルモンの分泌を増やしてしまうといわれています。

ガンや心臓疾患など様々な病気を誘発する原因となります。

現在は一定の要件を満たすことで、健康保険を使用し禁煙治療を受けることができるようになっています。禁煙はなかなかハードルが高いという方は、専門医に頼ることも1つの方法です。
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