五十肩の原因は?自分でできるストレッチや運動を解説について
執筆者: 中村 大樹(理学療法士)
[記事公開日] 2023-04-27 [最終更新日] 2023-04-27
実は気になる方の痛みは「五十肩」によるものかもしれません。
五十肩は自然に治っていくもいますが、安静にしていても治らない状態のものもあります。
この記事では「五十肩の原因」、「五十肩の診断と治療」、「自分でできるストレッチ」を簡単に解説します。
この記事を読むと気になる肩の痛みの原因がわかったり、自分での対処法が理解できますよ。
専門医を受診することが一番大事ですが、病院に行くほどの痛みでもないという方、忙しくて病院に行けないという方は本記事の内容が役に立ちますよ。
[ 目次 ]
五十肩とは?
五十肩は一般的な名称で、医学的には「肩関節周囲炎」と呼びます。
五十肩の症状は時期によって変わるので時期別の症状を以下に記します。
【急性期 発症~2週間】
・肩を動かしたときに痛い
・じっとしていても痛い
・夜寝ているときも痛い
【慢性期 発症後2週間~6か月】
・肩の痛みが軽減し始める
・肩の動く範囲が狭くなる(可動域が狭い)
【回復期 発症後6か月~】
・肩の痛みが軽減する
・肩の可動域が回復し始める
五十肩は時期によって治療方法が変わるため、専門医の指示に従ってください。
自分で運動して治していくのは、痛みが軽くなり始めた慢性期~回復期が望ましいでしょう。
五十肩の症状は時期によって変わるので時期別の症状を以下に記します。
【急性期 発症~2週間】
・肩を動かしたときに痛い
・じっとしていても痛い
・夜寝ているときも痛い
【慢性期 発症後2週間~6か月】
・肩の痛みが軽減し始める
・肩の動く範囲が狭くなる(可動域が狭い)
【回復期 発症後6か月~】
・肩の痛みが軽減する
・肩の可動域が回復し始める
五十肩は時期によって治療方法が変わるため、専門医の指示に従ってください。
自分で運動して治していくのは、痛みが軽くなり始めた慢性期~回復期が望ましいでしょう。
五十肩の原因
五十肩は、肩関節周囲(筋肉、腱、靭帯)や関節内に炎症が起きるために痛みが生じます。
肩関節に負担をかけるような環境が炎症を引き起こす原因になります。
①加齢による筋力低下、関節周りの柔軟性低下
➁生活や仕事での使いすぎ
③猫背による肩への負担増加
以上に揚げたようなことが当てはまると肩に負担をかけている可能性があります。
①加齢による筋力低下、関節周りの柔軟性低下
加齢に伴い、肩関節周囲の筋力低下や柔軟性が悪くなることで、肩関節への負担が増えることが考えられます。
「昔より力がなくなった」、「肩の動きが悪い気がする」
このような自覚症状がある人は、加齢に伴った変化が起きていることが考えられ、五十肩の引き金になる恐れがあります。
②生活や仕事での使いすぎ
肩の使いすぎは五十肩の原因になります。
小さな負担でも積み重なることで関節の炎症などを引き起こしてしまいます。
・重いものを持ち上げる
・顔の前での作業が多い
・頭上での作業が多い
上記のような場面が多い人は肩を痛めるリスクが高いため、日頃からのケアをしっかりする必要があります。
自分の仕事は肩を痛めやすいという自覚も必要になりますよ。
③猫背による肩への負担増加
猫背のような悪い姿勢は肩への負担が増えてしまいます。
背中を丸めて手を挙げたときと、姿勢を伸ばして手を挙げたときではどちらが肩への負担が少ないか想像できますよね?
肩を動かしづらい環境で肩を動かし続けると五十肩の原因になってきます。
運動不足などから姿勢が悪い人も多くみられるので、日頃から姿勢を正すような意識や、胸を広げる体操を行うようにしましょう。
肩関節に負担をかけるような環境が炎症を引き起こす原因になります。
①加齢による筋力低下、関節周りの柔軟性低下
➁生活や仕事での使いすぎ
③猫背による肩への負担増加
以上に揚げたようなことが当てはまると肩に負担をかけている可能性があります。
①加齢による筋力低下、関節周りの柔軟性低下
加齢に伴い、肩関節周囲の筋力低下や柔軟性が悪くなることで、肩関節への負担が増えることが考えられます。
「昔より力がなくなった」、「肩の動きが悪い気がする」
このような自覚症状がある人は、加齢に伴った変化が起きていることが考えられ、五十肩の引き金になる恐れがあります。
②生活や仕事での使いすぎ
肩の使いすぎは五十肩の原因になります。
小さな負担でも積み重なることで関節の炎症などを引き起こしてしまいます。
・重いものを持ち上げる
・顔の前での作業が多い
・頭上での作業が多い
上記のような場面が多い人は肩を痛めるリスクが高いため、日頃からのケアをしっかりする必要があります。
自分の仕事は肩を痛めやすいという自覚も必要になりますよ。
③猫背による肩への負担増加
猫背のような悪い姿勢は肩への負担が増えてしまいます。
背中を丸めて手を挙げたときと、姿勢を伸ばして手を挙げたときではどちらが肩への負担が少ないか想像できますよね?
肩を動かしづらい環境で肩を動かし続けると五十肩の原因になってきます。
運動不足などから姿勢が悪い人も多くみられるので、日頃から姿勢を正すような意識や、胸を広げる体操を行うようにしましょう。
五十肩の診断と治療
五十肩かな?と思ったらまずは専門医を受診することをおすすめします。
・安静にしてても痛みが引かない
・夜、痛みで眠れない
・肩以外の場所も痛い
このような症状がある人は放っておかずに必ず専門医を受診しましょう。
①五十肩の診断
専門医に受診すると以下のような検査をすることになります。
・医師による問診
・整形外科テスト
・画像検査(レントゲン、MRI、超音波)
検査の結果から病態を特定し、治療方針が決まります。
※整骨院ではなく、整形外科を受診するようにしましょう!
②五十肩の治療
五十肩の治療は時期や症状によって異なります。
時期別の治療内容は以下の通りです。
・急性期:薬物療法(内服薬、湿布など)、注射療法、三角巾やアームスリングでの固定
・回復期:運動療法(リハビリ、自身での体操)薬物療法(内服薬、湿布など)、注射療法
・慢性期:運動療法(リハビリ、自身での体操)薬物療法(内服薬、湿布など)、注射療法
炎症が強い急性期は、炎症を鎮めるための薬や注射で痛みを和らげる治療を行います。
回復期や慢性期からは痛みの程度に合わせてリハビリなどを中心に行い、場合によっては薬や注射なども行います。
・安静にしてても痛みが引かない
・夜、痛みで眠れない
・肩以外の場所も痛い
このような症状がある人は放っておかずに必ず専門医を受診しましょう。
①五十肩の診断
専門医に受診すると以下のような検査をすることになります。
・医師による問診
・整形外科テスト
・画像検査(レントゲン、MRI、超音波)
検査の結果から病態を特定し、治療方針が決まります。
※整骨院ではなく、整形外科を受診するようにしましょう!
②五十肩の治療
五十肩の治療は時期や症状によって異なります。
時期別の治療内容は以下の通りです。
・急性期:薬物療法(内服薬、湿布など)、注射療法、三角巾やアームスリングでの固定
・回復期:運動療法(リハビリ、自身での体操)薬物療法(内服薬、湿布など)、注射療法
・慢性期:運動療法(リハビリ、自身での体操)薬物療法(内服薬、湿布など)、注射療法
炎症が強い急性期は、炎症を鎮めるための薬や注射で痛みを和らげる治療を行います。
回復期や慢性期からは痛みの程度に合わせてリハビリなどを中心に行い、場合によっては薬や注射なども行います。
自分でできる五十肩のストレッチ
炎症が引いた後や程度の軽い五十肩にはストレッチが有効な手段になります。
ストレッチの目的は主に二つあります↓
①姿勢を改善し、肩の負担を減らす
②肩の可動域を広げ、肩への負担を減らす
どちらの運動も手を挙げたときの肩にかかる負担を減らすことが目的です。
詳しく解説します。
①姿勢を改善するストレッチ
姿勢を改善するために必要な要素が二つあります。
・胸の筋肉を柔らかくして胸回りを広げる
・背骨のストレッチを行い、背筋が伸びやすくなるようにする。
ストレッチの方法↓
1.両手を腰の後ろで組む
2.肘を伸ばして両方の肩甲骨を寄せる(胸を広げる)
3.背骨も反らして胸全体をさらに広げる
ストレッチを行う時は呼吸を止めないように注意しましょう。
一回のストレッチは30秒~1分ほどの時間をかけ3セット行えば十分です。
毎日行っても問題ありません
②肩の可動域を改善するストレッチ
肩の可動域を改善するために、肩の後ろの筋肉を柔らかくする必要があります。
肩の後ろの筋肉を伸ばす代表的な方法は以下のものになります。
1.片方の手を反対の肩に置く(右手を左の肩に置く)
2.肩に置いた手の肘を反対の手で押す(右の腕が胸に近づくようにする)
3.肩の後ろの筋肉が伸びているか確認する。
痛みを感じる人は無理に行わないようにしましょう。
自分が気持ちいと感じる程度の強度がちょうどいい強さです。
ストレッチの目的は主に二つあります↓
①姿勢を改善し、肩の負担を減らす
②肩の可動域を広げ、肩への負担を減らす
どちらの運動も手を挙げたときの肩にかかる負担を減らすことが目的です。
詳しく解説します。
①姿勢を改善するストレッチ
姿勢を改善するために必要な要素が二つあります。
・胸の筋肉を柔らかくして胸回りを広げる
・背骨のストレッチを行い、背筋が伸びやすくなるようにする。
ストレッチの方法↓
1.両手を腰の後ろで組む
2.肘を伸ばして両方の肩甲骨を寄せる(胸を広げる)
3.背骨も反らして胸全体をさらに広げる
ストレッチを行う時は呼吸を止めないように注意しましょう。
一回のストレッチは30秒~1分ほどの時間をかけ3セット行えば十分です。
毎日行っても問題ありません
②肩の可動域を改善するストレッチ
肩の可動域を改善するために、肩の後ろの筋肉を柔らかくする必要があります。
肩の後ろの筋肉を伸ばす代表的な方法は以下のものになります。
1.片方の手を反対の肩に置く(右手を左の肩に置く)
2.肩に置いた手の肘を反対の手で押す(右の腕が胸に近づくようにする)
3.肩の後ろの筋肉が伸びているか確認する。
痛みを感じる人は無理に行わないようにしましょう。
自分が気持ちいと感じる程度の強度がちょうどいい強さです。
まとめ
五十肩は自然に軽快する場合もあれば、いつまでたっても良くならないという人もいます。
痛みが強い場合や安静にしていても治らないという人は必ず専門医を受診しましょう。
痛みが軽くなってきたら積極的な運動が必要になります。
本記事で紹介したストレッチをぜひ行ってみましょう。
痛みが強い場合や安静にしていても治らないという人は必ず専門医を受診しましょう。
痛みが軽くなってきたら積極的な運動が必要になります。
本記事で紹介したストレッチをぜひ行ってみましょう。