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フィトケミカルってなに?取り入れて作る健康な身体

執筆者: 上田 光世(管理栄養士)
[記事公開日] 2024-08-27 [最終更新日] 2026-06-08
フィトケミカルという言葉を耳にしたことはありますか?
炭水化物やたんぱく質などと比べると、馴染みのない言葉だと思います。食品には、5大栄養素とよばれる、炭水化物・たんぱく質・脂質・ビタミン・ミネラルの他にも、生体調節機能を持つさまざまな成分が含まれています。
フィトケミカルもこの1つで、5大栄養素のように代謝のしくみや摂取基準が明らかになっているものではありませんが、実は第7の栄養素と呼ばれるほど近年では注目が集まっています。
今回は、このフィトケミカルについてご紹介したいと思います。
[ 目次 ]
フィトケミカルってなに?取り入れて作る健康な身体

フィトケミカルとは

第7の栄養素ともよばれるフィトケミカルですが、その正体はどんなものなのでしょうか。

フィトケミカルには、「フィト=植物」「ケミカル=化学成分」といった言葉の意味があり、植物が紫外線や外的から身を守るためにつくりだされた物質のことです。

香りや色、辛味、渋みなどのもとになっています。

必須栄養素には含まれないものの、その成分には抗酸化力や免疫を高める力があり、適量を摂取することで健康に役立つと考えられています。

フィトケミカルの種類には、代表的なものに、ブルーベリーのアントシアニンや大豆のイソフラボンなどがあります。

ちなみに第6の栄養素は、野菜や果物・きのこ類・海藻類に多く含まれる食物繊維のことをいいます。

5大栄養素に加えて、第6の栄養素、第7の栄養素もしっかりと摂取していきたいですね。

代表的なフィトケミカルについて

ここではフィトケミカルを大きく5タイプに分類して、ご紹介していきたいと思います。

①ポリフェノール類(植物が光合成を行う際に生成される物質の総称で、ほぼすべての植物が持つ苦味・渋み・色素の成分)

・アントシアニン・・・ブルーベリーなどに含まれる色素の成分。視力の維持・回復に役立つ。

・イソフラボン・・・大豆などマメ科の植物に含まれる。女性ホルモンに似た働きをする。

・カテキン・・・緑茶の渋みの主成分。抗酸化作用・抗菌作用があり、生活習慣病の予防や抗がん作用などさまざまな
        健康効果が期待できる。

②カロテノイド類(動植物や藻類、光合成の合成最近によって合成される天然の脂溶性色素。主に、緑黄色野菜などに含まれる黄色やオレンジ、赤などの色素成分)

・リコペン・・・トマトなどに含まれる赤い色素成分。強い抗酸化作用があり、紫外線から皮膚を守る働きがある。

・ルテイン・・・ほうれん草、ブロッコリー、キャベツなどに含まれる黄色の色素成分。がん予防や視力の維持・回 
        服、老化予防に働く。

・ℬ-カロテン・・・かぼちゃや人参に含まれる赤橙色色素の1つ。体内でビタミンAに変換され、皮膚や粘膜の健康
          維持に働く。

③含硫化合物(分子内に硫黄を含む化合物の総称で、空気や水と硫黄が反応することで生成される香りや辛味成分)

・アリシン・・・ねぎやにんにくなどに含まれる。強力な抗菌・殺菌作用があるほか、高い疲労回復も期待される。

・イソチオシアネート・・・キャベツや大根、ブロッコリーなどのアブラナ科に多い辛み成分。がんや血栓予防に
             働く。

④テルペン類(柑橘類やハーブ類特有の香りや苦味成分)

・リモネン・・・柑橘類の皮に含まれる香り成分。免疫向上、リラックス効果、消化吸収を助ける働きがある。

・メントール・・・ミントに含まれる成分。清涼感があり、抗菌・抗ウイルス作用があるとされる。

・ジテルペン・・・シソ科の植物に多い香りの成分。がん予防や抑制に効果的。

⑤アルカロイド類(植物中に存在し、窒素を含む塩基化合物の総称)

・カプサイシン・・・唐辛子やししとうに含まれる辛み成分。脂肪の燃焼を促進したり、体温をあげて発汗を促したり
          することで、ダイエット効果を期待できる。

・ピぺリン・・・こしょうに含まれる辛み成分。血圧を下げる効果や、内臓温度の上昇による冷え性の改善が期待でき  
        る。
             
フィトケミカルってなに?取り入れて作る健康な身体

フィトケミカルのとりいれ方

フィトケミカルは頑丈な細胞に包まれているため、そのまま食べるだけでは吸収率が悪く、吸収率をあげるためには加熱調理をすることがおすすめです。

また、皮やヘタなど普段捨ててしまうところにもフィトケミカルは含まれています。

皮やヘタをよく洗って使用することで、無駄なくフィトケミカルを身体にとりいれていきましょう。

◎おすすめの調理例

・調理後のポリフェノールは水に溶けやすい性質を持ちます。茹でて溶けだしたフィトケミカルを摂取するためには、
 煮汁ごと食べることのできる、スープや煮物などがおすすめです。

 普段は捨ててしまう皮やヘタも、細かく刻むなどして他の具材と一緒に摂取したり、パックに詰めてだしをとるなど  
 して利用してみるのもいいです。

・カロテノイドは、油に溶けやすい性質があるため、油で炒める料理などにするとおすすめです。

 ほうれん草と人参のソテーにするなどして、炒め油も一緒に摂取すれば、無駄なくフィトケミカルをとりいれること  
 ができますね。

 このように、食材の種類だけではなく、それぞれの性質に合わせた調理法を使うことも、フィトケミカルを効率よく
 摂取するためのポイントになってきます。

  
フィトケミカルってなに?取り入れて作る健康な身体

まとめ

いかがでしたか。

フィトケミカルは、私たちの普段使用する食材にたくさん含まれており、その数は数千以上にものぼるといわれていま
す。

毎日の食事のなかに、意識してフィトケミカルを取り入れることで、健康な身体を作っていきましょう。
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