コース料理に学ぶ「血糖値」のアンチエイジング
執筆者: 橘田 絵里香(形成外科医)
[記事公開日] 2026-02-27 [最終更新日] 2026-04-07
[ 目次 ]

そもそも血糖値って何?
血糖値とは「血液中に含まれるブドウ糖(グルコース)の濃度」のこと。
なぜ砂糖でなくブドウ糖なのか? それは私たちが食事から摂取したあらゆる「糖分」は胃や腸で消化・吸収され、最終的にブドウ糖となって血液中に溶け込むゆえです。
一般の方は、血液中に存在しうる糖分は実質ブドウ糖のみと考えてよいでしょう。すなわち血糖=ブドウ糖。
このブドウ糖が全身の細胞へと運ばれ、脳や筋肉、内臓が正常に働くための重要なエネルギー源となり、私たちが生きていく上で決して欠かせない存在と理解してください。
さてこの血糖値ですが、「高いと良くない」漠然としたイメージはあっても、そもそも血糖値とは何なのか、なぜ変動するのか、そしてどのようにコントロールすれば良いのかを正確に理解している方は少ないのではないでしょうか。
なぜ砂糖でなくブドウ糖なのか? それは私たちが食事から摂取したあらゆる「糖分」は胃や腸で消化・吸収され、最終的にブドウ糖となって血液中に溶け込むゆえです。
一般の方は、血液中に存在しうる糖分は実質ブドウ糖のみと考えてよいでしょう。すなわち血糖=ブドウ糖。
このブドウ糖が全身の細胞へと運ばれ、脳や筋肉、内臓が正常に働くための重要なエネルギー源となり、私たちが生きていく上で決して欠かせない存在と理解してください。
さてこの血糖値ですが、「高いと良くない」漠然としたイメージはあっても、そもそも血糖値とは何なのか、なぜ変動するのか、そしてどのようにコントロールすれば良いのかを正確に理解している方は少ないのではないでしょうか。

あらゆる国の「コース料理」順番に理由あり
コース料理がどうしてコース料理なのか、考えたこと、ありますか?
多くの伝統料理において、野菜やスープ(汁物)が最初。「甘いもの」「デザート」は必ず最後。どうしてでしょう?
味覚設計や消化負担、満腹感設計など、さまざまな「先人の知恵」がつまっているのですが、
実はこれ、「血糖値」に対しても、理にかなっているのです。
多くの伝統料理において、野菜やスープ(汁物)が最初。「甘いもの」「デザート」は必ず最後。どうしてでしょう?
味覚設計や消化負担、満腹感設計など、さまざまな「先人の知恵」がつまっているのですが、
実はこれ、「血糖値」に対しても、理にかなっているのです。
「高い」「低い」のみならず「乱高下」これまたよろしくない
ヒトの命は「ホメオスタシス=恒常性」。あらゆるものが、一定に保たれるというシステムのもと、成り立っています。
体温がいかなる時も36℃に保たれるのと同じように、血液中のブドウ糖の量は常に一定の範囲内に保たれるよう、精巧にコントロールされています。このコントロールの主役となるのが、膵臓(すいぞう)から分泌されるホルモン「インスリン」。
この「インスリン」、血糖値を語る上において正しく理解する必要があります。
というのも血糖値が上がると、膵臓がそれを感知してインスリンを分泌、血糖を下げにいく。確かにそうですが、「血糖値が下がる」、これがどういうことなのか、ここが肝心だからです。
血液中のブドウ糖の量を血糖値と言いました。つまり血糖値を下げる、ということは血液からブドウ糖がいなくなること。ではどこにいなくなるのでしょう?
答えは細胞内。血液中のブドウ糖はインスリンの働きにより、細胞内に取り込まれます。ゆえに血液中からブドウ糖がいなくなる=血糖値が低くなる。
つまり、インスリンとは「血液中の栄養分を細胞に取り込む」ホルモンなのです。ここを「血糖を下げる」とだけするから、理解が追いつかなくなる。
問題はその先、細胞に取り込まれたブドウ糖は、願わくばエネルギーとして消費され、余った分は肝臓や筋肉に蓄えられる。ここまでならいい。さらに余ったブドウ糖は……もれなく「ぜい肉」に変わります。つまり「太る」ということ。みなさんが怖いのは、ここでしょう。
血糖値は上がりっぱなし、下がりっぱなしも問題ですが、それ以上に「派手に上がったり下がったり」こちらもよろしくない。
なぜか。いきなり血糖が上がると膵臓がビックリしてインスリンが一気にたくさん出ますから、細胞にたくさんのブドウ糖が取り込まれます。余ったブドウ糖は「ぜい肉」でしたね?
それだけではありません。実は低血糖・低インスリンの状態(=腹7分目くらい)が寿命が伸びるかも、と言われています。つまり血糖が乱高下する状態、これが寿命の長さに関与しうるのか…、研究結果が待たれます。
いやはや、恐れ入りました。対策法はあるのでしょうか?
体温がいかなる時も36℃に保たれるのと同じように、血液中のブドウ糖の量は常に一定の範囲内に保たれるよう、精巧にコントロールされています。このコントロールの主役となるのが、膵臓(すいぞう)から分泌されるホルモン「インスリン」。
この「インスリン」、血糖値を語る上において正しく理解する必要があります。
というのも血糖値が上がると、膵臓がそれを感知してインスリンを分泌、血糖を下げにいく。確かにそうですが、「血糖値が下がる」、これがどういうことなのか、ここが肝心だからです。
血液中のブドウ糖の量を血糖値と言いました。つまり血糖値を下げる、ということは血液からブドウ糖がいなくなること。ではどこにいなくなるのでしょう?
答えは細胞内。血液中のブドウ糖はインスリンの働きにより、細胞内に取り込まれます。ゆえに血液中からブドウ糖がいなくなる=血糖値が低くなる。
つまり、インスリンとは「血液中の栄養分を細胞に取り込む」ホルモンなのです。ここを「血糖を下げる」とだけするから、理解が追いつかなくなる。
問題はその先、細胞に取り込まれたブドウ糖は、願わくばエネルギーとして消費され、余った分は肝臓や筋肉に蓄えられる。ここまでならいい。さらに余ったブドウ糖は……もれなく「ぜい肉」に変わります。つまり「太る」ということ。みなさんが怖いのは、ここでしょう。
血糖値は上がりっぱなし、下がりっぱなしも問題ですが、それ以上に「派手に上がったり下がったり」こちらもよろしくない。
なぜか。いきなり血糖が上がると膵臓がビックリしてインスリンが一気にたくさん出ますから、細胞にたくさんのブドウ糖が取り込まれます。余ったブドウ糖は「ぜい肉」でしたね?
それだけではありません。実は低血糖・低インスリンの状態(=腹7分目くらい)が寿命が伸びるかも、と言われています。つまり血糖が乱高下する状態、これが寿命の長さに関与しうるのか…、研究結果が待たれます。
いやはや、恐れ入りました。対策法はあるのでしょうか?

血糖値を左右する生活習慣を攻略する
血糖値のコントロールには、日々の生活習慣が密接に関わっています。主な要因として、「食事」「運動」「ストレスと睡眠」の3つが挙げられます。
食事は当然ながら、糖質(ご飯、パン、麺類、甘いものなど)を過剰に摂取すれば、当然ながら血糖値は上昇しますので、わかりやすいですね。運動は、と言いますと、筋肉は、インスリンの助けを借りて血液中のブドウ糖を取り込み、エネルギーとして消費します。ゆえに運動量も血糖値に影響してきます。
ストレスと睡眠、ここが血糖値に影響するとは、と思いますよね。実は人が強いストレスを感じると、血糖値を上げる作用のあるホルモンが分泌されます。ゆえに慢性的なストレスはいけません。睡眠不足もストレスの要因ですから、もうお分かりですね。十分な休養は欠かせません。
ということで、健康的な血糖値を維持するため、具体的にどのような行動をとればいいのか。
「ちゃんと食べる」「ちゃんと運動」「ちゃんと寝る」。あれ、毎回同じこと書いておりますね。毎回それだと怒られてしまいますので、一つ追加いたしましょう。それが「食べる順番」です。
食事は当然ながら、糖質(ご飯、パン、麺類、甘いものなど)を過剰に摂取すれば、当然ながら血糖値は上昇しますので、わかりやすいですね。運動は、と言いますと、筋肉は、インスリンの助けを借りて血液中のブドウ糖を取り込み、エネルギーとして消費します。ゆえに運動量も血糖値に影響してきます。
ストレスと睡眠、ここが血糖値に影響するとは、と思いますよね。実は人が強いストレスを感じると、血糖値を上げる作用のあるホルモンが分泌されます。ゆえに慢性的なストレスはいけません。睡眠不足もストレスの要因ですから、もうお分かりですね。十分な休養は欠かせません。
ということで、健康的な血糖値を維持するため、具体的にどのような行動をとればいいのか。
「ちゃんと食べる」「ちゃんと運動」「ちゃんと寝る」。あれ、毎回同じこと書いておりますね。毎回それだと怒られてしまいますので、一つ追加いたしましょう。それが「食べる順番」です。
ということで、コース料理です!
「ベジファースト」という言葉、聞いたことありますでしょうか。野菜を先に食べる、という意味ですが、食事の際、まずは食物繊維が豊富な野菜、海藻、きのこ類から食べ始めるようにすることで糖の吸収を緩やかにし、血糖値の急激な上昇を防ぐ=インスリンの過剰な分泌を抑える働きがあります。
コース料理ですと次にスープ(汁物)が出てきて、そのあと肉や魚などのタンパク質。最後にご飯やパンなどの炭水化物(糖質)を食べるわけです。和食ですと、最後、ご飯とともに、汁物がついてきますね。
結果論とはなりますが、これまさに、先人が編み出した「血糖の急上昇を防ぐための知恵」だったのです。
コース料理ですと次にスープ(汁物)が出てきて、そのあと肉や魚などのタンパク質。最後にご飯やパンなどの炭水化物(糖質)を食べるわけです。和食ですと、最後、ご飯とともに、汁物がついてきますね。
結果論とはなりますが、これまさに、先人が編み出した「血糖の急上昇を防ぐための知恵」だったのです。

日本人は「定食スタイル」
毎日毎日コース料理、と聞くと、身構えてしまいます。が、実は我々、身近なところでお手軽コース形式、実践しているのですよ。その名も「定食スタイル」。
主食、主菜、副菜、汁物、迷ったらコレです。単品にしないこと。そしていきなりご飯から食べないことです。野菜→汁物→肉&魚+ご飯といった順に食べればOK! 今からでも実践いたしましょう!
主食、主菜、副菜、汁物、迷ったらコレです。単品にしないこと。そしていきなりご飯から食べないことです。野菜→汁物→肉&魚+ご飯といった順に食べればOK! 今からでも実践いたしましょう!


















