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冬の乾燥に負けない!唇と手元のお手軽ケア

執筆者: 橘田 絵里香(形成外科医)
[記事公開日] 2025-01-04 [最終更新日] 2025-01-07
日常生活の中で乾燥による被害を受けやすい唇と手元。お悩みの方が多いこの2パーツ、実はほんの一手間で改善が見込める部分でもあります。知らない&やらないのはもったいない! 
見た目の年齢をも左右しうるこの2つの部位に着目し、ケアついでに若々しい印象を保ててしまう方法をご紹介します。
[ 目次 ]
冬の乾燥に負けない!唇と手元のお手軽ケア

唇と手元の乾燥…ほんの一手間で改善!

冬の厳しい寒さと乾燥は、肌にとって大敵であることは、多くの方の知るところだと思います。中でも特に唇と手元は、日常生活の中で乾燥による被害を受けやすいパーツではないでしょうか。実はこの2パーツ、ほんの一手間で改善が見込める部分でもあります。やらないのはもったいない! 
見た目の年齢をも左右しうるこの2つの部位に着目し、ケアついでに若々しい印象を保ててしまう!?ちょっとした方法をご紹介します。

なぜ唇と手元が乾燥しやすいのか?

唇や手元が特に乾燥しやすい背景として、医学的な事実なども踏まえると、以下のような理由が挙げられます。


・皮脂腺がない:唇は他の肌と違い、皮脂腺がなく、自然な保湿機能がほとんどありません。
・皮膚が薄い:唇の皮膚は非常に薄く、刺激に弱いです。
・舐めることで悪化:乾燥していると無意識に舐めてしまい、それが逆に水分を奪い、さらに荒れる原因に。

手元
・頻繁な水仕事:冬は手を洗う際にお湯を使うことで皮脂が奪われやすくなります。
・寒さによる血行不良:冷えた手は血流が悪くなり、肌のターンオーバーが滞ってしまいます。
・紫外線の影響:顔ほど意識されないですが、手元も顔と同様、日常的に紫外線を浴び、シミやシワ、感想が目立ちやすくなります。

こうした背景から、唇と手元は乾燥による老化が進みやすい部分なのです。

唇の乾燥対策とエイジングケア

唇の乾燥を防ぎ、ふっくらとした若々しい印象を保つための具体的なケア方法をご紹介します。

●ワセリンやリップバームで保湿と保護
まず何より、保湿成分が豊富なリップバームを常に持ち歩き、こまめに塗り直す習慣が必要なことはいうまでもありませんが、日中用にはUVカット効果付きのものを選ぶのがポイントです。皮膚科外来ではワセリンを処方することが多いですが、シアバター、ホホバオイル、ヒアルロン酸含有の市販品も良いと思います。

●リップスクラブで角質ケア
保湿ばかりに目がいき、忘れがちになってしまうのが、角質ケア。
唇が荒れているときは、古い角質がたまりやすくなり、このままでいると保湿ケア製品の浸透が悪くなってしまうのです。優しいリップスクラブを週に1〜2回使うことで、不要な角質を取り除き、リップケア製品の浸透を高めましょう。

●夜のスペシャルケア
夜の一手間に、リップパックによる集中保湿もおすすめです。たっぷりリップバームを塗り、その上にラップを軽くのせて数分〜10分間程度放置してみてください。
冬の乾燥に負けない!唇と手元のお手軽ケア

手元の乾燥対策とエイジングケア

次に、日常生活に取り入れやすい手元ケア方法をご紹介します。
●洗い方を見直す
ぬるま湯を使う:手を洗う際の適切な温度は 人間の体温から離れすぎない温度(約32〜37℃) が理想的です。​​冷たすぎる温度がよろしくないのはともかくとして、熱すぎるお湯(40℃以上)は皮脂を奪い、肌のバリア機能を損なう原因になりますので要注意です。
水滴はきちんと拭き取る:水滴が残ったまま外に出てしまうことで、手荒れを悪化させる原因となってしまいます。面倒に感じても、水滴が残らないようにしっかり拭くようにしましょう。なお、手を拭く時は摩擦を加えることなく、水滴をタオルやペーパータオルで押さえて吸収させる、が正解です! こちらもとても大切なポイントですので、くれぐれもご注意くださいね!
洗ったらすぐに保湿:洗浄後は速やかにハンドクリームを塗りましょう。5分以内が勝負です!!

●ハンドクリームの使い分け
筆者は日中と夜でハンドクリームを使い分けています。
・日中:さらっとしたテクスチャーでUVカット効果のあるもの。
・夜:こっくりとしたテクスチャーで保湿力の高いもの。手袋をして寝るとさらに効果アップ!
リップ同様、日中はUVカット効果を兼ね備えたハンドクリームを使用する、ということがポイント。筆者は冬のみならず、夏も!通年利用しております。

「手は第二の顔」とも言われるほど!? 意外と見られている部分。この機会に手元のケアを日常生活に取り入れてみてください。
冬の乾燥に負けない!唇と手元のお手軽ケア

局所ケアだけでは足りない!生活面にプラスしてケア効果をアップ!!

唇と手元のケア、ときいて、唇と手元のみに着目するのでは不十分です。やはり、皮膚は全身の一部。生活習慣面において、以下の点に気をつけていただくことで、局所ケアの効果をさらにアップさせることができます。

●加湿
室内の湿度を40〜60%に保つことで、唇や手元の乾燥を防ぎます。加湿器を使ったり、洗濯物や濡れタオルを干したりして、肌に優しい環境を作りましょう。

●水分補給
皮膚は全身の一部。体内の水分が不足すれば当然、唇や手元の乾燥が悪化します。1日1〜1.5リットルを目安に、水やハーブティーをこまめに飲みましょう。もちろん、常温もしくは暖かい状態で飲んでいただくことが大事です。

●バランスの良い食事
人間の体は食べたものから作られます。肌の保湿力を高めるため、きちんとした食習慣は必須です。昨今はアプリなどで、食習慣の管理も可能です。この機会にぜひ活用してみてください。
冬の乾燥に負けない!唇と手元のお手軽ケア

まとめ

唇と手元は、乾燥や紫外線の影響を最も受けやすい部分ですが、ちょっとしたケアと習慣の見直しで、改善しやすいパーツでもあります。ケアをしつつ、見た目の若々しさを取り戻すことができるなんて、一石二鳥! 忙しい毎日の中でも、取り入れやすいケア方法ばかりですので、ぜひ試してみてください。この冬こそ、自信の持てる美しさを手に入れましょう。
冬の乾燥に負けない!唇と手元のお手軽ケア

野菜ジュースってどうなの?野菜の代わりになる?

執筆者: 中村咲羽(管理栄養士)
[記事公開日] 2024-09-11 [最終更新日] 2025-01-07
野菜ジュースは、今やスーパーだけでなくコンビニエンスストアやドラッグストアなど様々な場所で販売され、手軽に摂取できることもあり重宝されていますよね。
厚生労働省が発表している1日に推奨される野菜摂取量は350gで、この量を毎日食事だけで摂るのは意外と難しいものです。
そのため、手軽に野菜を摂取できる野菜ジュースを利用している方も多いのではないでしょうか。

さて、野菜ジュースは本当に野菜を摂れたことになるのか。
野菜ジュースの効果や飲むタイミング、商品を選ぶときのポイントなど、野菜ジュースについて詳しくご紹介していきたいと思います。
[ 目次 ]
野菜ジュースってどうなの?野菜の代わりになる?

野菜ジュース=野菜なのか

結論から言ってしまうと、「野菜ジュース=野菜」ではありません。
野菜ジュースを飲んだからといって野菜を完全に摂れた!とはいえないのです。

ではなぜなのか。
野菜ジュースの製造過程で熱に弱いビタミンcが減少したり、食物繊維が取り除かれてしまうからです。
一方、野菜をジュースにする過程で野菜の細胞壁が破壊され、生の野菜よりも吸収率が上がる栄養素もあります。またジュースにすることで野菜のかさが減り、効率的に栄養素を摂取できます。

このように野菜ジュースには、プラスとマイナスの面があります。
つまり野菜ジュースは良くない、という考えも違います。
野菜の代わりに野菜ジュースを飲むのではなく、あくまで「補う」ものとして活用すると良いでしょう。

飲むタイミングと量

ベジタブルファーストという言葉がありますよね。
野菜を食事の最初に食べることで、食後の血糖値の上昇を抑えてくれます。
なんと野菜ジュースにも同様の結果が得られることが分かっています。
食事の30分前に野菜ジュースを飲むと血糖値対策に効果的で、糖尿病のほか肥満やメタボの予防にもつながります。

また、タイミングとして朝に飲むことをおすすめします。
時間がない朝にぴったりで手軽に野菜を補給できます。
一日の始まりに飲むことで腸の運動が活発になり、便通が良くなることも期待できます。

飲む量ですが、1日200ml程度が目安です。
野菜ジュースには糖分や塩分も含まれています。特に果物メインのジュースだとかなりの糖質を摂取することになってしまいます。
そのため、1日1本までを目安とすると良いでしょう。

飲む時の注意点

野菜ジュースには多くの栄養成分が含まれますが前述のとおり、同時に糖質や塩分の摂取していることになります。飲みやすいように甘味料を入れていたり、食品添加物が多いもののあるので注意が必要です。
1日に何本も飲めば高カロリー摂取となり、健康のためと思っているはずでも逆に肥満のリスクを高めているかもしれません。

また果物の割合が多くなると、その分糖質が高くなりカロリーオーバーになりかねません。
肥満の予防やダイエット効果を期待するのであれば野菜割合が高いものや野菜100%のジュースを選ぶのがおすすめです。

さらに、野菜ジュースは液体のため噛む必要がありません。
飲みすぎると噛むことが少なくなり、噛む力を弱めてしまいます。
食事にプラスするイメージで取り入れてみてください。
野菜ジュースってどうなの?野菜の代わりになる?

商品を選ぶときのポイント

野菜ジュースはいくつか種類があり、それぞれに特徴があります。
そのため上手に使い分けることをおすすめします。

①野菜ジュース(野菜100%)
・野菜のみで作られる
・カリウムや食物繊維を摂取できる
・野菜のみのため飲みにくさを感じることも

②野菜ジュース(野菜+果物)
・野菜と果物で作られる
・果物が入っているため飲みやすい
・果物が入っている分糖質が多くなる

③野菜ジュース(野菜のみ100%、糖質オフ)
・糖質の少ない野菜のみで作られる
・糖質やカロリーが少なめ

④トマトジュース
・トマトのみから作られる
・リコピンやβ-カロテンを摂取できる

このように野菜ジュースといっても様々な種類があります。
ダイエットや肥満予防でカロリー・糖質を気にされる方は野菜のみで作られているタイプがおすすめです。
最近では果物が入って飲みやすいジュースが多くありますが、やはり糖質が多くなってしまうので毎日続けるには不向きかもしれません。
糖質やカロリーをさらに控えたい場合は、糖質オフタイプの野菜ジュースもあります。

それぞれメーカーによって飲みやすさや価格などが異なるのでお好みのものを見つけてみてください。

まとめ

野菜ジュースは製造過程で失われる栄養素があるため、野菜ジュースを飲んだからといって野菜を完全に摂れたことにはなりません。

飲みやすいように甘味料を入れていたり、果物の割合が高い野菜ジュースだと糖質やカロリーが高くなりがちなので、習慣化する場合は1日1本と決めるなど摂りすぎに注意が必要です。

このように言ってしまうと野菜ジュースはあまり良くないと認識されてしまいますよね。
もちろん野菜ジュースに頼るのは良くありませんが、手軽に野菜を摂取できたり、生の野菜より吸収率が上がる栄養素もあり、良い面もたくさんあります。

栄養バランスのとれた食生活を基本に、あくまで野菜を「補う」形で取り入れ、自身の健康管理に役立ててほしいと思います。
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