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動いて休む!?「アクティブレスト」のすすめ

執筆者: 橘田 絵里香 (形成外科医)
[記事公開日] 2024-03-29 [最終更新日] 2024-04-03
動くことでより効果的に休むことができる!? お休みの時、じっとしているより軽く動いた方がリフレッシュできる感覚を味わったことはございませんか? まさにその感覚が「アクティブレスト効果」! 今まで思い描いていた休息の概念を覆すメソッドを、この機会に深く掘り下げてまいりましょう。 
[ 目次 ]
動いて休む!?「アクティブレスト」のすすめ

休みの日に「あえて動く」ーーアクティブレストの概念

アクティブレスト(積極的休養)とは、「安静・休養・睡眠、マッサージを受ける、静かな場所で瞑想する」などといったパッシブレスト(消極的休養)と相対する概念で、休息時であってもあえて軽く体を動かすことで血流を改善させ、疲労の原因となる物質を効率的に排出させる休養方法です。
お休みの時にじっとしているより、軽く動いた方がリフレッシュできる感覚を味わったことはございませんか?まさにその感覚が「アクティブレスト効果」なのです。
誤解を招かないように申し上げておくと「ただひたすら寝る」といったパッシブレストが完全悪なのではなく、時と場合によりパッシブレストの方がアクティブレストよりも疲労回復効果があるケースも存在いたします。ただ、度がすぎた場合に「寝過ぎて余計に疲れた」といった経験もおありかと思います。大事なのはアクティブレストの特徴を知り、パッシブレストとどう使い分けるか、自分なりの基準を明確にすること。ということで早速知識をつけてまいりましょう!
動いて休む!?「アクティブレスト」のすすめ

アクティブレストの実践例

日常生活において、ちょっとした工夫や、習慣の見直しをすることで、誰しもが簡単にアクティブレスト効果を感じられるようになります。

1. ちょっとしたスキマ時間に運動やストレッチ要素のあるアクティビティーを取り入れる

ウォーキング、ジョギング、ヨガ、ピラティスなどの活動が選択肢となりえますが、ちょっとそうも言われると身構えてしまう、ということであれば、もう少し気軽な習慣から始めてみましょう。

家でちょっとダラダラしがちなところ、立ち上がってストレッチしてみる
お部屋のお掃除をしたり、キッチンに立ってお料理をしてみるのもいいと思います。

ずっと座りっぱなしではなく、1時間に1回は立ち上がってストレッチしてみる。
トイレに行く時はちょっと小走り気味でいってみる。
エスカレーターではなく、駅の階段を使ってみる。登るのがお辛ければ降りるのでも良いと思います。

必ずしもジムに行く必要はないのです。日常生活の延長上に軽めのちょっとした活動やストレッチを取り入れることで、かえって筋肉の疲労を軽減し、血流を促進することが可能なのです。

動くことでリフレッシュする、ダラダラ寝るにも質が向上する、こうした身体の変化が実感できれば、今度は週に数回、定期的な運動やストレッチの時間を設けるなど「習慣化」することを考えらればいいと思います。


2. 仕事がある日の休憩時間は「アクティブな要素」を意識

仕事や勉強の合間に机に座ったままできるストレッチや軽い運動など「アクティブな休憩」を取り入れてみましょう。方法論はネット上にいくらでも転がってはおりますが、迷ったら「ラジオ体操」の動きです笑。身体と脳のリフレッシュを図ることができます。


3. ちょっと動けそうな休日は、ちょっとしたアクティビティを楽しむ

アクティブレストを実践する際は、楽しみながら行うことが大切です。自分の好きな活動や趣味を取り入れることで、モチベーションを保ちながら健康を促進できます。

外に買い物にいく、公園でウォーキングする、などといった活動がお好きであれば、意識的に取り入れるのも良いですし、
インドア派なので休日は家から出たくない、ということであったとしても、今のご時世、インターネットやSNSでちょっとした運動やストレッチ方法がたくさん公開されています。家の中で少しでもカラダを動かし、血液の「巡り」がよくなるような動きやストレッチを短時間でも、取り入れてみるだけでも、おウチでの休息の質を向上させることができます。

ただし、休日に寝てばかりでは勿体無いとばかりに、つい「適度」を超えた活動をしてしまっていないか、注意が必要です。
動いて休む!?「アクティブレスト」のすすめ

アクティブレスト・パッシブレストの使い分け

アクティブレストとパッシブレストは、休息の概念において真逆のアプローチであるわけですが、どちらが良い、悪いではなく、適度な使い分けがポイントです。


デスクワークなど、あまり身体を動かさないお仕事がメインの方は、お仕事の合間に短い休憩を取る際にアクティブレスト、長時間の休息や睡眠を取る際はパッシブレストを優先するというのはいかがでしょうか。徐々に慣れてきて体の声を聞くことができるようになったら、両方のアプローチを組み合わせていくのがおすすめです。
もともと身体活動が多いお仕事をされている場合、ストレッチを中心に行い、あとはパッシブレストで疲れをとる、という手法がよろしいかもわかりません。

ポイントは休日の過ごし方。せっかくの休日だから、というお気持ちはあるでしょうが、どうしたって動きたい気分じゃない時など、躊躇なくパッシブレストを行うなどといった臨機応変さは必要です。
とはいえ、パッシブレストは長く続けるとかえって疲労感が蓄積され、疲れやだるさ、頭痛などが生じることもあるわけです。少し回復した時点で、うまいことアクティブレストに切り替えることも大切です。
動いて休む!?「アクティブレスト」のすすめ

アクティブレストはアンチエイジング効果も!

アクティブレストは、健康や若々しさを追求するための革新的な方法論であり、アンチエイジングの面でも有効な手法です。従来の休息の概念はパッシブレストに近いものであったところ、あえて身体を動かすことで、筋肉の疲労回復や血流を促し、ストレスの軽減身体的な活動と休息のバランスを重視したアプローチをしていこうというものです。
アクティブレストをうまく取り入れることで筋力や柔軟性が向上し、骨密度の減少をも防ぐことができます。姿勢の改善や慢性的な痛みの軽減にも効果的です。楽しく身体を動かすことで脳も活性化されます。さらには睡眠の質が向上することで、良い精神状態を維持できます。
良い精神状態を維持できれば、感情的な側面もコントロールできるようになりますので、ストレスやネガティブな感情に対して、適切に向き合うことができるようになります。結果として心のバランスを保ち続けることができます。ポジティブな感情を養うことは、若々しさや活力を維持する原動力となりえます。

結果として細胞の老化を遅らせ、若々しい肌や健康な体を維持できる、まさにいいことづくめの方法論なのです!ぜひともうまく取り入れて、健康的で若々しい生活を実現しましょう。
動いて休む!?「アクティブレスト」のすすめ

片頭痛のときにできることや予防方法 食事で注意したいこと

執筆者: 眞島 真由美(管理栄養士)
[記事公開日] 2023-12-27 [最終更新日] 2024-04-03
片頭痛の子をもつ親として、片頭痛に対して何ができそうかをまとめてみました。
発作が起きると、もう眠っているしかないかもしれませんが、参考にしていただければ幸いです。
[ 目次 ]
片頭痛のときにできることや予防方法 食事で注意したいこと

片頭痛とは

ズキンズキンとした強い頭痛で、しばしば吐き気をともないます。
拍動性(心拍に同調)の痛みで、月に数回~毎日おこり、数時間~3日間ほど続くこともあります。
頭の片側または、こめかみが痛むことが多いようです。

30~40歳女性の17~18%、働きざかりの女性の約2割弱が、片頭痛に悩まされており、その経済的損失は大きいとされています。

カラダでは何がおこっているの?

顔面の刺激を伝える三叉神経の周辺に炎症がおきることで、片頭痛になる説が有力視されています。
局所の血管が拡張することで、血漿がにじみ出て、血漿中の白血球から炎症物質が放出されるため炎症が起きます。

拡張した血管を収縮させる働きがあるもの(例えばカフェインなど)が有効な場合もあります

病院にいったほうがいい?

かかりつけ医を第一選択として、頭痛外来、内科、脳神経外科や脳神経内科、ペインクリニックに受診しましょう。
加齢や遺伝(女性ホルモンの影響)などカラダに原因がある場合と、ストレスやアルコール(食品や食品添加物等含む)など、外に原因がある場合など、その病状はさまざま。
過去の自身のカラダの状態をわかっている近所のかかりつけ医が安心です。

痛みを放置するとガンコな痛みが作り出されてしまったり、市販薬の飲みすぎで引き起こされる頭痛もありますのできちんと受診したいですね。。

突然の激しい頭痛。
繰り返し現れる頭痛。
薬が効かない。
これまでの頭痛と違う。
しびれがある。
といった症状があれば早めに受診しましょう。

片頭痛予防のために頭痛日誌をつけましょう

ストレスや疲れ、緊張からの解放、睡眠不足や過多、空腹や絶食。
天候(気圧の変化)や温度差、感覚への過度の刺激(チカチカする光や大きい音、熱すぎるまたは冷たすぎる飲食物など)。
運動や旅行など、片頭痛を起こす出来事は色々あります。

自分がどのような時に頭痛が起こるのか、普段から頭痛日誌をつけて把握しておきましょう。
頭痛日誌には発作の回数と時刻、頭痛の要因になったと考えられる事柄、治療したらどうだったかをまとめていきましょう。

飲食しないほうがよいもの

チラミンを含む(熟成チーズ、味噌、醤油、そら豆、牛レバー、サラミや魚の燻製や干物、ピーナッツなど)食品は、交感神経を興奮させ、血管を収縮させた後に拡張させることで、痛みを引き起こす可能性が高いです。

他には、発色をよくするために使われる亜硝酸塩を含む加工肉(ハム、ベーコン、ソーセージなど)
は、血管を広げる一酸化窒素の生成に関係します。
免疫にかかわりある腸にガンを作る要因ともいわれている加工肉は、炎症とも関係があります。
片頭痛は炎症によって起こりますし、加工肉は控えたほうがよいものもあります。

カフェイン(チョコレート、コーヒー、濃いお茶)は血管を収縮する働きを持つため、頭痛によく働くことがあります。
しかし、あとで血管が拡張するときに、痛みが出る可能性もあります。

赤ワインはポリフェノールとアルコールを含みます。
ポリフェノールも、アルコールが分解されて出来るアセトアルデヒドも、血管を広げて神経を圧迫し炎症の原因になる可能性がありますので控えましょう。

グルタミンナトリウムを含むスナック菓子やカップ麺などは、血管を広げたり縮めたりするため片頭痛の原因になります。
片頭痛のときにできることや予防方法 食事で注意したいこと

摂るとよい食品、不足しないようにしたい栄養成分

毎日の栄養バランスのよい食事に加え、マグネシウムやビタミンB2。コエンザイムQ10を摂取してみるのもいいかもしれません。
タイミングは消化吸収の準備ができてくる食後が適します。

これらの栄養が不足すると・・・
・マグネシウムが不足することで、血管が膨れて充血したり神経過敏になります。
・コエンザイムQ10不足だと、細胞膜を保護する働きが衰え、炎症がおきやすくなります。
・ビタミンB2が不足すると、栄養素の代謝が滞り、血流が悪くなります。

マグネシウムの多い食品
バナナ、大豆や大豆製品、アーモンド、ほうれんそう

ビタミンB2が多い食品
レバー、納豆、卵、牛乳や乳製品、魚、アーモンド

これらに加えて毎日魚介類を食べましょう。
毎食の野菜も忘れずに。
・魚に含まれるDHAやEPAといった不飽和脂肪酸。
・野菜や果物に含まれるビタミン。
といった、炎症を抑えることが期待できる成分が必要です。

簡単に作れる料理例

ほうれん草とあさりの豆乳スープ
(2人前)
ほうれん草ひとつかみ   50g
冷凍あさりむき身ひとつかみ50g
無調整豆乳        300g
コンソメ         1個

片頭痛のときにできること

仕事や家事の合間に目をつぶったり、睡眠をとるのはいかがでしょうか。
時間は30分間、昼食後。
ストレスや刺激さらされていた脳をリラックス&リフレッシュさせましょう。
こめかみを冷やしてもよいでしょう。

お風呂は痛みが増すことがありますので注意してください。

ツボを刺激してみましょう。
合谷は手の親指と人差し指の間、少し人差し指側にあります。
温めたり揉んだりしてみましょう。

ヨガをしてみましょう。
①ヒザを軽く開いた正座から上半身を前に倒し、おでこを床に下ろす。
②床に下ろしたおでこを、ゆっくり左右に動かし、床やマットで優しくマッサージする。
呼吸はゆっくり深くして、鼻から吸って鼻から吐く。

漢方薬について

慢性的な症状がつづくことの多い場合や、胃腸の弱い人、副作用の出やすい人に向くのが漢方薬です。
漢方薬は、医師に処方してもらうか、飲んでみたいまたは飲んでいることを伝えるとよいでしょう。

片頭痛によいとされているのは「呉茱萸湯・ゴシュユトウ」という漢方薬です。
カラダを温めて吐き気を伴うときに適します。

頭痛の発作回数が減ったり、痛みの強さが弱まり、冷えや月経痛、肩こりといった症状も軽減されることがあります。
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