今から夏に間に合わす!ダイエットは冬に開始が◎
執筆者: 橘田 絵里香(形成外科医)
[記事公開日] 2025-10-30 [最終更新日] 2025-12-14
[ 目次 ]

年末年始の誘惑、来たれり!
「年末年始くらいは好きなものを食べちゃう…!」筆者もまさにそうです。そして、暖かくなって薄着の季節に後悔する、という。
こうした年末年始の誘惑もからむ冬の寒いこの時期、「太る季節」と言われがちですが、実は最もダイエットに向いている季節。実は暖かい季節より体温を維持する必要性が大きいことから、基礎代謝が高まり、体が脂肪を燃やしやすくなるのです。
つい、春までダイエットの開始を持ち越してしまう方、短期間で結果を出そうとするダイエットはリバウンドしやすいです。だからこそ、来年の夏に間に合わせるなら、冬が理想のスタートライン。
理想の体重を無理なく維持するためには、できるだけゆるやかに変化させた方が良いのです。冬からじっくり頑張ることで春以降も慌てることなく安心ですし、リバウンドも少なくすることができます。
こうした年末年始の誘惑もからむ冬の寒いこの時期、「太る季節」と言われがちですが、実は最もダイエットに向いている季節。実は暖かい季節より体温を維持する必要性が大きいことから、基礎代謝が高まり、体が脂肪を燃やしやすくなるのです。
つい、春までダイエットの開始を持ち越してしまう方、短期間で結果を出そうとするダイエットはリバウンドしやすいです。だからこそ、来年の夏に間に合わせるなら、冬が理想のスタートライン。
理想の体重を無理なく維持するためには、できるだけゆるやかに変化させた方が良いのです。冬からじっくり頑張ることで春以降も慌てることなく安心ですし、リバウンドも少なくすることができます。
なぜ冬が「痩せやすい季節」なのか
人間の体は、寒さに対応するために体温を一定に保とうとします。ご存知の通り体温は36℃台後半を維持していくのがベストなわけですが、外部との気温差が大きければ大きいほど熱を作るために体が要するエネルギー量も大きくなって行くのです。
つまり、冬はじっとしていても基礎代謝が上がりやすい。
暖かくなってから慌ててはじめても、冬より基礎代謝が下がってしまっています。
同じ食事制限をするにも、夏より冬のほうが効率的に脂肪が減りやすいのです。
寒さは敵ではなく、上手に扱うことで大きな味方にもなるのです。
一連のイベントを乗り切れば、あとは寒さで外出やイベントが減り、自炊や睡眠リズムを保ちやすい時期でもあります。このタイミングで規則正しい生活にできるだけ早く軌道を戻すのがダイエット成功の鍵です。
つまり、冬はじっとしていても基礎代謝が上がりやすい。
暖かくなってから慌ててはじめても、冬より基礎代謝が下がってしまっています。
同じ食事制限をするにも、夏より冬のほうが効率的に脂肪が減りやすいのです。
寒さは敵ではなく、上手に扱うことで大きな味方にもなるのです。
一連のイベントを乗り切れば、あとは寒さで外出やイベントが減り、自炊や睡眠リズムを保ちやすい時期でもあります。このタイミングで規則正しい生活にできるだけ早く軌道を戻すのがダイエット成功の鍵です。

年末年始の「食べすぎシーズン」こう乗り切る!
12月から1月にかけては、忘年会・クリスマス・お正月・新年会と、食の誘惑が続きますよね…。
ここでリズムを崩すと、体重だけでなく血糖値や睡眠の質まで悪循環に陥ります。
でも、「一切食べない」というのも寂しすぎますよね。
ポイントは、「連日会食の予定を入れないこと」です。詳しくは後述しますが、前後に会食のない日を作ることで、体重増加を最小限にできます。
会食中は
・野菜とタンパク質(肉・魚)から食べ、血糖値の上がり幅ををゆるやかに
・炭水化物は最後
・腹八分目で止める
といった点を意識して見てください。
もちろん、せっかくの集まりですから、その場を楽しむことが第一、ではあるのですが、この辺りを少し意識するだけでも、そのあとが違ってきます。
ここでリズムを崩すと、体重だけでなく血糖値や睡眠の質まで悪循環に陥ります。
でも、「一切食べない」というのも寂しすぎますよね。
ポイントは、「連日会食の予定を入れないこと」です。詳しくは後述しますが、前後に会食のない日を作ることで、体重増加を最小限にできます。
会食中は
・野菜とタンパク質(肉・魚)から食べ、血糖値の上がり幅ををゆるやかに
・炭水化物は最後
・腹八分目で止める
といった点を意識して見てください。
もちろん、せっかくの集まりですから、その場を楽しむことが第一、ではあるのですが、この辺りを少し意識するだけでも、そのあとが違ってきます。

連日食べすぎない!翌日のリセット習慣
連日会食を入れないようにし、食べすぎた翌日、できればそこで調整をかけたいところです。というのも、食べすぎた分のうち、実際にエネルギーとして使用された分をのぞき、余った分が体重の増加となってしまうわけですが、そこまでにはある程度のタイムラグがあるとされています。何時間、何日、といった明確なエビデンスは出ていないようなのですが、2〜3日以内に処理される可能性が高いという研究があるのです。
ということで「ダイエットは明日から」というそれは、あながち間違いともいえない!? 翌日の食事や運動を調整し、前日の食べすぎた分を取り戻せば、体重の増加は最小限ですむ可能性があるといえます。
とはいえ、極端な断食は推奨しません。あくまで「胃腸に負担のかからない献立」「話せる強度でのエクササイズ」「塩分控えめ」など、消化器にかかったストレスをリセットするイメージでリズムを戻すのがよいでしょう。
ということで「ダイエットは明日から」というそれは、あながち間違いともいえない!? 翌日の食事や運動を調整し、前日の食べすぎた分を取り戻せば、体重の増加は最小限ですむ可能性があるといえます。
とはいえ、極端な断食は推奨しません。あくまで「胃腸に負担のかからない献立」「話せる強度でのエクササイズ」「塩分控えめ」など、消化器にかかったストレスをリセットするイメージでリズムを戻すのがよいでしょう。

冬はこれを食べて体重増加を最小限に!
●体を温める食材や調理法を採用
冷たいサラダより、スープや煮込み野菜・鍋料理をチョイスするのがおすすめです。根菜・きのこ・生姜などを使った料理もいいですね。やはり体を内側から温め、血流を良くするというのは、最強のアンチエイジング健康法の一つだと、筆者は自負しています。こうすることで脂肪燃焼もスムーズになりますし、お肌も綺麗になります。
●タンパク質を意識して摂る
筋肉量が減ると代謝が落ち、痩せにくい体になってしまいます。肉・魚・卵・豆腐など、毎食しっかりタンパク質を確保しましょう。
●「おウチエクササイズ」も◎
寒くて外に出られない、ジムに行くのが億劫でも、家の中で軽く体を動かせばOKなわけです。
お掃除やお片付けもテキパキすることで、立派な運動になります。スクワットは自分の体重で可能な万能エクササイズの一つ。縄跳びもおすすめです。縄がなければテレビを見ながらジャンプするのでOK。ストレッチやヨガなどもいいですね。
喋れる程度の強度で1日20分、それも20分まとめてではなく、コマ切れでOKです。こうして自分の中のハードルを下げれば、冬でも無理なく続けられます。
●睡眠をおろそかにしない
睡眠不足は過食につながります。7時間前後の睡眠を確保できる人と、そうでない人だと、睡眠を確保できない人の方が体重が増える、という研究もあるそうです。
冷たいサラダより、スープや煮込み野菜・鍋料理をチョイスするのがおすすめです。根菜・きのこ・生姜などを使った料理もいいですね。やはり体を内側から温め、血流を良くするというのは、最強のアンチエイジング健康法の一つだと、筆者は自負しています。こうすることで脂肪燃焼もスムーズになりますし、お肌も綺麗になります。
●タンパク質を意識して摂る
筋肉量が減ると代謝が落ち、痩せにくい体になってしまいます。肉・魚・卵・豆腐など、毎食しっかりタンパク質を確保しましょう。
●「おウチエクササイズ」も◎
寒くて外に出られない、ジムに行くのが億劫でも、家の中で軽く体を動かせばOKなわけです。
お掃除やお片付けもテキパキすることで、立派な運動になります。スクワットは自分の体重で可能な万能エクササイズの一つ。縄跳びもおすすめです。縄がなければテレビを見ながらジャンプするのでOK。ストレッチやヨガなどもいいですね。
喋れる程度の強度で1日20分、それも20分まとめてではなく、コマ切れでOKです。こうして自分の中のハードルを下げれば、冬でも無理なく続けられます。
●睡眠をおろそかにしない
睡眠不足は過食につながります。7時間前後の睡眠を確保できる人と、そうでない人だと、睡眠を確保できない人の方が体重が増える、という研究もあるそうです。

ダイエット=食習慣
ダイエットとは本来「食習慣」を意味する英単語。きちんとした食生活を継続していくことがその大義であり、痩せることはあくまでそこから派生したことです。
つまり、太った時に慌てて痩せることがダイエットの本質ではありません。投資と同じで「長期で継続」が一番効果のある方法です。減量をきっかけに、節度を持った食習慣を身につけ、長く継続していく。それこそがダイエットの真髄であり、醍醐味です。
この寒い季節を「太る理由」にするか「整えるきっかけ」にするか。
半年後、薄着でも自信を持てている自分を想像しながら、今年こそ「仕込みの一歩」を踏み出してみませんか。
つまり、太った時に慌てて痩せることがダイエットの本質ではありません。投資と同じで「長期で継続」が一番効果のある方法です。減量をきっかけに、節度を持った食習慣を身につけ、長く継続していく。それこそがダイエットの真髄であり、醍醐味です。
この寒い季節を「太る理由」にするか「整えるきっかけ」にするか。
半年後、薄着でも自信を持てている自分を想像しながら、今年こそ「仕込みの一歩」を踏み出してみませんか。
















