秋冬こそ!シミ・シワ治療
執筆者: 橘田 絵里香(形成外科医)
[記事公開日] 2025-10-01 [最終更新日] 2025-10-14
[ 目次 ]

シミ治療:紫外線が弱い時期にリスクを抑えて
夏が終わると「もう紫外線の心配はないし、肌ケアはひと段落」と安心してしまう方が少なくありません。外来では夏しか日焼け止めを塗らない、という報告も、ちらほら受けます。
実はこれが落とし穴。冬でも外出時の日焼け止め使用が必須ですし、「紫外線の心配が減った時」次の紫外線の季節に向け、どうケアしていくか、ここが大事なのです。
筆者はいつも外来でこう言っています:仕事も「うまくいっているときにどう振る舞うか」、病気の予防も「調子のいい時にどう過ごすか」が肝心ですよね?
シミ治療の代表はハイドロキノン・システアミンの塗布やレーザー・光治療(IPL)など、様々な治療法を、求める効果や予算を考慮しながら組み立て行っていきます。が、いずれの方法も施術後の肌は紫外線に非常に敏感な状態、いわゆる「いつも以上にシミができやすい状態」となります。そこに紫外線を当ててしまうと、より濃いシミができてしまうのです。従い、紫外線が強い季節にシミ治療を受けると、さらにシミが濃くなってしまう、といった事態を招いてしまうことがあるのです。
秋冬は日照時間自体も短くなり、日差しも弱くなって紫外線量がぐっと下がります。汗で日焼け止めが落ちてしまうといったことも起こりにくくなります。こうした様々なリスクが軽減され、安全かつ効果的に治療を受けやすい時期です。
「今年の夏は日焼け止めを塗ったはずなのに、シミが濃くなった気がする…」と感じる方は多いもの。秋冬に治療をスタートすれば、夏の負債を清算できる可能性が高まります。治療内容によっては3ヶ月〜半年といった期間を要するのもあり、秋から始め、日差しが弱い「猶予期間」を有効に利用することで、春先には「肌が明るくなった」と実感できるよう、治療を重ねていくことも可能となります。
注意点は「秋冬でも日焼け止めの塗布をやめない」こと。ここを油断してしまうと、せっかくの治療が水の泡になってしまいます。シミは気になるけど、高価な治療までは…という方は、ぜひとも秋冬も正しい日焼け止めの使用を徹底してみてください。これ以上新たなシミができなくなるだけでも、今までとの肌の違いを実感できるはずです。
実はこれが落とし穴。冬でも外出時の日焼け止め使用が必須ですし、「紫外線の心配が減った時」次の紫外線の季節に向け、どうケアしていくか、ここが大事なのです。
筆者はいつも外来でこう言っています:仕事も「うまくいっているときにどう振る舞うか」、病気の予防も「調子のいい時にどう過ごすか」が肝心ですよね?
シミ治療の代表はハイドロキノン・システアミンの塗布やレーザー・光治療(IPL)など、様々な治療法を、求める効果や予算を考慮しながら組み立て行っていきます。が、いずれの方法も施術後の肌は紫外線に非常に敏感な状態、いわゆる「いつも以上にシミができやすい状態」となります。そこに紫外線を当ててしまうと、より濃いシミができてしまうのです。従い、紫外線が強い季節にシミ治療を受けると、さらにシミが濃くなってしまう、といった事態を招いてしまうことがあるのです。
秋冬は日照時間自体も短くなり、日差しも弱くなって紫外線量がぐっと下がります。汗で日焼け止めが落ちてしまうといったことも起こりにくくなります。こうした様々なリスクが軽減され、安全かつ効果的に治療を受けやすい時期です。
「今年の夏は日焼け止めを塗ったはずなのに、シミが濃くなった気がする…」と感じる方は多いもの。秋冬に治療をスタートすれば、夏の負債を清算できる可能性が高まります。治療内容によっては3ヶ月〜半年といった期間を要するのもあり、秋から始め、日差しが弱い「猶予期間」を有効に利用することで、春先には「肌が明るくなった」と実感できるよう、治療を重ねていくことも可能となります。
注意点は「秋冬でも日焼け止めの塗布をやめない」こと。ここを油断してしまうと、せっかくの治療が水の泡になってしまいます。シミは気になるけど、高価な治療までは…という方は、ぜひとも秋冬も正しい日焼け止めの使用を徹底してみてください。これ以上新たなシミができなくなるだけでも、今までとの肌の違いを実感できるはずです。
シワ・たるみ治療:紫外線・乾燥が加速させる“小ジワ”に先手を打つ
秋冬は空気が乾燥し、肌の水分が蒸発しやすくなり、その結果、夏には目立たなかった小ジワが一気に浮き出やすくなります。ここだけで済めばいいのですが、ここに紫外線の影響が加わることで、浅いシワが深いシワへと進行し、戻りにくくなるのが恐ろしいところ。肌の角質のさらに奥、真皮のコラーゲンが壊れると、肌が重力に逆らえなくなり、結果としてたるみが生じてしまいます。こちらも紫外線が元凶の一つであり、この春夏で、うっかり肌の奥に通してしまった紫外線が仇となることもあります。
シワ・たるみに対してもボトックスやヒアルロン酸注入をはじめ、各種機器を使用して肌に光や熱を加えることにより、コラーゲンの生成を促し、肌のハリや弾力を回復させることでシワやたるみを改善するといった、様々な治療法を組み合わせていきます。こうした治療でも、一時的に肌が紫外線に弱い状態となりますので、日照時間が短く、紫外線が弱い時期に強化するのが有効に働くことがあります。
シワ・たるみに対してもボトックスやヒアルロン酸注入をはじめ、各種機器を使用して肌に光や熱を加えることにより、コラーゲンの生成を促し、肌のハリや弾力を回復させることでシワやたるみを改善するといった、様々な治療法を組み合わせていきます。こうした治療でも、一時的に肌が紫外線に弱い状態となりますので、日照時間が短く、紫外線が弱い時期に強化するのが有効に働くことがあります。

食生活と睡眠、適度な運動も大切です
美容医療だけでも大きな効果が期待できるものではありますが、治療効果を定着させるには日々の生活習慣を整えるための各種アプローチが欠かせません。高価な治療がより効きやすく、より長持ちするよう肌の土台を整える、という意味でも、良い食生活と睡眠の質を確保することはとても大事であることに変わりはないのです。
昨今はアプリに食事内容を入力するだけで、自分に足りない栄養素、逆に取りすぎてしまっている栄養素を出すことができます。どうしても足りない栄養素は様々なサプリメントで補うこともできます。
そんな工夫も質の悪い睡眠が続くと効果半減です。良質な睡眠を確保するためには食生活と、適度な運動。喋ることができる強度で1日合計20分、まとめてやっても何回かに分けてもOKです。
昨今はアプリに食事内容を入力するだけで、自分に足りない栄養素、逆に取りすぎてしまっている栄養素を出すことができます。どうしても足りない栄養素は様々なサプリメントで補うこともできます。
そんな工夫も質の悪い睡眠が続くと効果半減です。良質な睡眠を確保するためには食生活と、適度な運動。喋ることができる強度で1日合計20分、まとめてやっても何回かに分けてもOKです。

表情筋トレーニングでお手軽に「たるみ予防」
日常でできる「表情筋トレーニング」も強い味方です。
・おしゃべりを楽しむ:自然に顔の筋肉を動かし、血流も促進。
・思いきり笑う:口角を上げる習慣がたるみ防止に直結。唾液も増加するので誤嚥のリスクも減らせます。
・鏡を見ながら口角を意識:普段の“だらけ顔”を矯正し、意識改革にもつながります。
・顔ヨガ:短時間ででき、ほうれい線や二重あご予防にも有効。
・おしゃべりを楽しむ:自然に顔の筋肉を動かし、血流も促進。
・思いきり笑う:口角を上げる習慣がたるみ防止に直結。唾液も増加するので誤嚥のリスクも減らせます。
・鏡を見ながら口角を意識:普段の“だらけ顔”を矯正し、意識改革にもつながります。
・顔ヨガ:短時間ででき、ほうれい線や二重あご予防にも有効。

まとめ
美容医療は高価なだけあり、確かに大きな効果が期待できるものです。が、気候を味方につけ、一見地味に思える「日々の生活習慣」という土台を整えてこそ、真に効果を実感できる可能性が高まるというもの。
紫外線が弱まる秋冬を味方につけて、来春以降「やっておいて良かった」と笑えるように、これを機に今から動き出してみませんか。
紫外線が弱まる秋冬を味方につけて、来春以降「やっておいて良かった」と笑えるように、これを機に今から動き出してみませんか。















