「冷え」は万病の元!? 老化を遅らせる健康法
執筆者: 橘田 絵里香(形成外科医)
[記事公開日] 2025-08-29 [最終更新日] 2025-12-14
[ 目次 ]

「なんとなく不調」に悩んでいませんか?
「なんだか最近、疲れやすい」「寝ても回復しない」「肌の調子が悪い」「気分がすぐれない」——そんな症状に悩んでいる方、いらっしゃいませんか?
もしかしたらその症状、「冷え」から生じているかもしれません。
昔から「冷えは万病の元」と言われてきました。「冷え」というのは、ものすごいざっくりとした言い方をすると「血の巡りが悪くなっている状態」です。体の中心にある、重要な内臓に血流を回し、特定の温度を保つのに精一杯で、末端まで血流が行かない状態。単に「寒い」と感じることにとどまらず、免疫・血流・代謝・ホルモンバランスなど、体のあらゆる機能を低下させてしまいうるイメージがつきやすくなってくるかと思います。
体が冷えている状態は、老化の進行を早め、さまざまな不調を引き起こす土台となります。今回は、そんな「冷え」がもたらすリスクと、日常生活で実践できる「冷えにくいカラダ作り」のための対策を紹介します。
もしかしたらその症状、「冷え」から生じているかもしれません。
昔から「冷えは万病の元」と言われてきました。「冷え」というのは、ものすごいざっくりとした言い方をすると「血の巡りが悪くなっている状態」です。体の中心にある、重要な内臓に血流を回し、特定の温度を保つのに精一杯で、末端まで血流が行かない状態。単に「寒い」と感じることにとどまらず、免疫・血流・代謝・ホルモンバランスなど、体のあらゆる機能を低下させてしまいうるイメージがつきやすくなってくるかと思います。
体が冷えている状態は、老化の進行を早め、さまざまな不調を引き起こす土台となります。今回は、そんな「冷え」がもたらすリスクと、日常生活で実践できる「冷えにくいカラダ作り」のための対策を紹介します。
冷えが老化を加速させる理由
年齢とともに基礎代謝、つまり身体中に血液を巡らすその機能が落ちてくる、ということはもうすでに実感されている方が多いかと思います。こうした加齢による体の変化の原因としては、年齢や体質以上に、生活習慣に起因する割合が7〜8割と言われています。細胞の酸化や日々外敵と戦うことなどによって引き怒る炎症、ホルモン分泌の変化などが関係していますが、それらを間接的に進行させるのが「冷え」です。
冷えた状態が続くと、毛細血管の血流が悪化し、皮膚や筋肉、臓器への酸素・栄養供給が滞ります。腸の働きも鈍くなり、便秘の原因となりえます。栄養の吸収が悪くなり、老廃物の排泄がままならなくなってきますので、免疫力の低下も起こりやすくなります。
肌の水分の元は血液ですから、その巡りが悪くなれば当然のことながら肌はくすみ、乾燥しやすくなり、髪は細くパサついてしまいます。また、体温が1℃下がると基礎代謝は約12%、免疫力は約30%も低下するという「都市伝説」もございます。こちらに関しては、私が掌握できる限り、確固たるエビデンスはないのですが、体温が下がると、代謝や消化機能、免疫の機能が著しく落ちることは医学的にも事実であり、「冷えているだけ」で老化のスピードが上がり、病気にもかかりやすくなるリスクとなりえることは確かです。
冷えた状態が続くと、毛細血管の血流が悪化し、皮膚や筋肉、臓器への酸素・栄養供給が滞ります。腸の働きも鈍くなり、便秘の原因となりえます。栄養の吸収が悪くなり、老廃物の排泄がままならなくなってきますので、免疫力の低下も起こりやすくなります。
肌の水分の元は血液ですから、その巡りが悪くなれば当然のことながら肌はくすみ、乾燥しやすくなり、髪は細くパサついてしまいます。また、体温が1℃下がると基礎代謝は約12%、免疫力は約30%も低下するという「都市伝説」もございます。こちらに関しては、私が掌握できる限り、確固たるエビデンスはないのですが、体温が下がると、代謝や消化機能、免疫の機能が著しく落ちることは医学的にも事実であり、「冷えているだけ」で老化のスピードが上がり、病気にもかかりやすくなるリスクとなりえることは確かです。
あなたの“冷えタイプ”をチェック
体のどこが「冷え」るのか、場所によって症状は異なります。これらを把握することで、効果的な対策が立てやすくなります。
●一時的な冷え
ストレスや睡眠不足、無理なダイエットなどで一時的に冷えている状態。できればこの段階で、生活改善に着手し、リセットしておきたいところです。
●末端の冷え
手足が常に冷たいタイプ。内臓はギリギリ温まっている状態。ホルモンバランスや自律神経の乱れが原因となることがあります。
●内臓の冷え
下腹部や太ももが冷たい。(一方で手足は暖かかったりすることも。)代謝の低下や筋肉不足、内臓機能の低下が背景にあります。
●全身の冷え
手足も内臓も冷えてしまっている状態、全体的に体温が低く、疲れやすい・風邪をひきやすい。低血圧気味でしたり、基礎代謝が低下している可能性が示唆されます。
●一時的な冷え
ストレスや睡眠不足、無理なダイエットなどで一時的に冷えている状態。できればこの段階で、生活改善に着手し、リセットしておきたいところです。
●末端の冷え
手足が常に冷たいタイプ。内臓はギリギリ温まっている状態。ホルモンバランスや自律神経の乱れが原因となることがあります。
●内臓の冷え
下腹部や太ももが冷たい。(一方で手足は暖かかったりすることも。)代謝の低下や筋肉不足、内臓機能の低下が背景にあります。
●全身の冷え
手足も内臓も冷えてしまっている状態、全体的に体温が低く、疲れやすい・風邪をひきやすい。低血圧気味でしたり、基礎代謝が低下している可能性が示唆されます。

老化を遅らせたい!「温活」習慣
こうした「冷え」症状におすすめなのが以下の習慣です。できそうなものから日常に取り入れて、冷えにくく、若々しい体をキープできるよう、今から早速行動しましょう。
1. 朝は白湯からスタート
結構流行っていますよね、寝起きに白湯を一杯飲む習慣。内臓が温まり、代謝がゆるやかに上がります。
2. 「しゃべりながら1日20分運動」で筋肉を増やす・動かす
筋肉は熱や血流を生み出すエンジンです。放っておくとどんどん落ちてきてしまうので、年々パンプアップしていかなくてはなりません。とはいっても、アスリート並みに頑張る必要はないのです。喋りながら動かせる強度で、1日の「合計」が20分、つまり2分が10回でもOK! とくに太ももやお尻など大きな筋肉を意識して動かすこと、つまり家のお片付けやウォーキング、軽いスクワットが◎なんです。
3. 温かい食べ物・飲み物を意識
根菜類(にんじん・ごぼう・しょうが)やスパイス(シナモン・カレー)、鍋料理をうまく取り入れましょう。飲み物は極力常温〜ホットで。
4. お風呂はシャワーで済ませず湯船に浸かる
これですね…ぜひともやっていただきたいです。38〜40℃のお湯に10〜15分ほど。リラックス効果も高く、睡眠の質も改善します。
5. 「首」のつく部位を冷やさない
首・手首・足首は太い血管が皮膚の近くにあるため、冷えやすく体温に直結するのです。スカーフやレッグウォーマーなど、うまく活用してくださいね!
6. 睡眠の質を高める
冷えは睡眠の質低下による自律神経の乱れとも直結します。日内リズムを崩さないように。メラトニンなどの「睡眠サポート系サプリ」を活用するのも一手ですね。
1. 朝は白湯からスタート
結構流行っていますよね、寝起きに白湯を一杯飲む習慣。内臓が温まり、代謝がゆるやかに上がります。
2. 「しゃべりながら1日20分運動」で筋肉を増やす・動かす
筋肉は熱や血流を生み出すエンジンです。放っておくとどんどん落ちてきてしまうので、年々パンプアップしていかなくてはなりません。とはいっても、アスリート並みに頑張る必要はないのです。喋りながら動かせる強度で、1日の「合計」が20分、つまり2分が10回でもOK! とくに太ももやお尻など大きな筋肉を意識して動かすこと、つまり家のお片付けやウォーキング、軽いスクワットが◎なんです。
3. 温かい食べ物・飲み物を意識
根菜類(にんじん・ごぼう・しょうが)やスパイス(シナモン・カレー)、鍋料理をうまく取り入れましょう。飲み物は極力常温〜ホットで。
4. お風呂はシャワーで済ませず湯船に浸かる
これですね…ぜひともやっていただきたいです。38〜40℃のお湯に10〜15分ほど。リラックス効果も高く、睡眠の質も改善します。
5. 「首」のつく部位を冷やさない
首・手首・足首は太い血管が皮膚の近くにあるため、冷えやすく体温に直結するのです。スカーフやレッグウォーマーなど、うまく活用してくださいね!
6. 睡眠の質を高める
冷えは睡眠の質低下による自律神経の乱れとも直結します。日内リズムを崩さないように。メラトニンなどの「睡眠サポート系サプリ」を活用するのも一手ですね。

温めれば、カラダは変わる
「冷え」を侮ってはいけません。たかが冷え、されど冷え。「冷えているかも」と気づいたときには、すでに代謝や免疫が落ち始めている可能性もあるわけです。年齢を重ねるほど「熱を生み出す力」が衰えてくるため、40代以降は意識的に「温める」行動を積み重ねねばならない機会が増えてきますが、ここで脱落しないことが大切です。
まず「体の冷えを取ること」がアンチエイジングへの近道かも!?
今からでも、ぜひ始めてみてくださいね!
まず「体の冷えを取ること」がアンチエイジングへの近道かも!?
今からでも、ぜひ始めてみてくださいね!
















