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ナンバーサプリのウィズメディカ倶楽部 vol.202507

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「夏に痩せない」意外すぎる落とし穴

執筆者: 橘田 絵里香(形成外科医)
[記事公開日] 2025-05-28 [最終更新日] 2025-12-14
「夏は汗をかくし、食欲も落ちる。だから痩せやすい」ーー実はそれ、大きな間違い。
「そもそも夏は痩せにくい」!?
医師が詳しく解説いたします。
[ 目次 ]
「夏に痩せない」意外すぎる落とし穴

「夏は痩せやすい」は誤解です

「夏は汗をかくし、食欲も落ちる。だから痩せやすい」
——そんなイメージをお持ちでしょうか。

実はそれ、大きな間違い。

「なんで夏なのに痩せないんだろう?」
「むしろ太ってる気がする……」
そんな悩みを感じたことがある人は、案外少なくないのでは。

この記事では、医師の視点も交えて、「夏に痩せない人」が無意識のうちに陥っている落とし穴を解説しつつ、「そもそも夏は痩せにくい」という前提そのものにも切り込んでみたいと思います。

「夏はダイエットに最も適していない季節」

まず最初にハッキリさせておかねばならないのが、この事実。
なぜかというと、夏は基礎代謝が最も下がる季節だからです。

人の体というものは、いかなる環境においても一定の体温(約36℃)を保つようにできています。このため、自身の体温と、周囲との温度差が高い時ほど、エネルギーが使用されます。つまり、寒い時期こそ、体温を維持するためにエネルギーを多く消費するというシステム。これが冬に基礎代謝が上がる理由です。
一方、外気温が高く、体温との温度差が少ない夏は、体温を保つために余分なエネルギーを使う必要がなく、基礎代謝量が自然と下がるのは必然なのです。

必要なエネルギーが減れば、食欲が減るのもこれ必然。

つまり、本来、何もしなくても痩せやすいのは冬。
逆に、夏は「同じことをしても痩せにくい」季節なのです。

にもかかわらず、なぜか「夏=勝手に痩せる」というイメージが強く残っている。
このギャップこそ、ダイエットの落とし穴となるのです。

汗をかく=痩せる、ではない

「たくさん汗をかくと痩せる」という思い込み、夏にありがちな勘違いですが、それだったらサウナに入るだけで痩せるはずですね。

汗は体温調節のために出ているだけで、実は大したエネルギー消費量ではありません。つまり脂肪燃焼とは無関係。
水分が抜けて一時的に体重が減ったとしても、それは「痩せた=体脂肪が減った」のではなく「脱水しているだけ」です。水分を接種すれば、元どおり。

さらに「汗をかいたからビール一杯くらい大丈夫」「今日の暑さでアイスくらい許される」という話にもなれば、あっという間にカロリー超過してしまいます。
「夏に痩せない」意外すぎる落とし穴

「食欲がない」→糖質に偏る罠

夏は「さっぱりしたもの」しか食べづらい。そうめん、冷やしうどん、スイカ、ゼリー、アイスなどは喉ごしがよく、食欲が落ちた時でも手が伸びやすい食材ですよね。

しかし、これらに共通しているのは「ほぼすべてが“糖質”」つまり、「体がエネルギーとして吸収しやすい食材」ということ。つまり食べたらすぐにプラスになってしまう栄養源。
「食べてないのに太る」という人の多くは、“食べてないようで、糖質はしっかり摂っている”というパターンにハマっています。

消化に手間取るタンパク質や脂質が不足すると、満腹感が得られず、間食が増えたりさらなる甘いものを欲したりすることに。

夏こそステーキ!とまでは言いませんが、豚しゃぶサラダなど、糖質以外の食材を組み合わせるよう、工夫していきたいものです。
「夏に痩せない」意外すぎる落とし穴

冷たい飲食とシャワー生活が代謝を落とす

夏は暑さで冷たい飲み物やアイス、冷やし中華やそうめんなど「冷たいもの」に偏りがち。
実は、内臓の温度って、体温よりちょっと高めじゃないと、消化機能が落ちてしまうんです。ゆえにこれもまた、体を内側から冷やし、消化効率を落とし、代謝の低下=エネルギー消費量の低下を加速させる要因に。
特に、氷入りのドリンクを頻繁に飲む習慣がついている人は要注意です。実は諸外国では、夏バテ対策として夏こそ煮物や鍋を摂取する習慣がある国もあるのですが、こうした理論を踏まえると、とても理にかなった習慣なのです。「知っている人」は、常温のお水や、白湯をうまいこと取り入れています。

また、暑いからと浴槽に入らず、シャワーだけで済ませてしまう人も要注意。

胃腸が冷えることで血流が滞り、内臓機能が鈍くなり、便秘やむくみ、疲れやすさなど「痩せにくい症状」が重なっていき、しまいには基礎代謝が最も高まるはずの冬でも痩せづらくなってしまいます。ぬるめのお湯でいいですし、最近はスーッと涼感が得られる入浴剤もあります。夏こそ、1日10分〜15分入浴する習慣がとても大切です。

「夏バテ対策」と称して内臓温度を下げすぎていないか、自分の生活習慣を振り返ってみましょう。
「夏に痩せない」意外すぎる落とし穴

自律神経の乱れが「夏太り体質」を招く

クーラーが効いた室内、一方屋外は炎天下…、こうした「気温差」や、寝苦しい夜、冷たいものの摂りすぎ——これらはすべて、自律神経を乱す要因となります。
自律神経が乱れると、食欲や睡眠のバランスが崩れ、体内臓器の働きが鈍り、体が「脂肪を溜め込みやすいモード」に入ってしまいます。

寝苦しさで睡眠の質が悪くなると、食欲をコントロールするホルモンの分泌にも悪影響が。
「夜に無性に甘いものが食べたくなる」「つい深夜に食べてしまう」などの衝動が起きた時は、要注意。チョコレート一粒くらいにしておきましょう。

◆医師からのリアルアドバイス:夏は「減らす」より「守る」が正解

「夏に痩せない」ことを、自分の意志の弱さや努力不足のせいにしなくて大丈夫!そもそも、夏は痩せにくい季節なのです。

それより何より、ダイエットの鉄則は、「代謝が上がる季節にしっかり減らす」「代謝が落ちる季節に維持する」こと。「夏は痩せる時期ではなく、太らないように守る時期」と考えるくらいがうまくいきます。

痩せ体質をキープするには、筋肉量を落とさないことが何より大事。特に40代以降は「1ヶ月の運動サボりが半年の体型崩れにつながる」といっても過言ではありません。
まずは今までうまくいっていた習慣を変えずに継続することが何より大切なのです。

「夏のうちに!」と焦って無理な食事制限をしても、代謝が低い分だけ効果は薄く、むしろ体調を崩すリスクのほうが高いのです。
それより、腸を冷やさず、栄養バランスを整え、毎日ちょっとでも体を動かす——この地味な努力こそが、秋以降の「痩せスイッチ」に直結します。

そして何より「夏の準備は冬のうちに」今後はこれを教訓としてください。薄着の季節になってから、慌てても、だめですよ〜!
「夏に痩せない」意外すぎる落とし穴

飲んだ薬はどうやって効くの?薬のADMEを知ろう

執筆者: 山本 悠太(薬剤師)
[記事公開日] 2023-06-06 [最終更新日] 2025-06-06
薬はどうして効くのか、飲んだ薬はどこへ行くのか気になったことはありませんか?
今回は、薬を飲んでから無くなるまでの過程について詳しく説明していきます。
[ 目次 ]
飲んだ薬はどうやって効くの?薬のADMEを知ろう

薬の「ADME」って?

飲んだ薬が体内でどうなるのか、どうやって効果を発揮しているのか気になったことはありませんか?
薬を飲んでから体外へ排出されるまでのプロセスは、「吸収(Absorption)」→「分布(Distribution)」→「代謝(Metabolism)」→「排泄(Excretion)」の4つに分類されます。
これらは薬物動態の分野において、それぞれの頭文字をとって「ADME」と呼ばれています。

それではADMEについて詳しく解説していきます。
まず吸収(A)ですが、薬は飲んだ後食物と同様に食道から胃、胃から腸へと運ばれます。
ここまでの経路で崩壊した薬は粒子状になっていて、食物同様主に小腸から吸収されます。

次に分布(D)ですが、吸収された薬は静脈血を通って、一度肝臓へと運ばれます。
肝臓へ運ばれた薬は、再度血液を介して全身に分布されます。
こうして患部(病気の部分)へ薬が運ばれ、その効果を発揮することができます。

次に代謝(M)ですが、薬は体外へ排出されやすい形へ化学変化が起こります。
患部に運ばれた薬は再び肝臓に戻ってきて、肝臓内の酵素によって代謝を受けます。
血液内にある代謝されていない薬の濃度(血中濃度)が一定値以下になると薬の効果が切れたということです。

最後に排泄(E)ですが、薬が体外へ排出される過程を指します。
代謝を受ける必要がない薬はそのまま腎臓から尿として排出され、代謝を受けた薬は便や汗、皮脂から排出されます。
飲んだ薬はどうやって効くの?薬のADMEを知ろう

薬の効果に影響する要素

飲んだ薬は100%が吸収して使われるわけではなく、一部あるいは大部分が未変化体としてそのまま排泄されてしまいます。
つまり薬の吸収されやすさは、体内での利用率(生物学的利用能)に直結しているため非常に重要な要素です。

一般に薬を飲んでから胃腸で溶けて、腸から吸収されるまで30分程度かかるとされています。
さらに血液が全身を循環するのが約1分とされているので、だいたい31分前後で薬が効果を発揮し始めます。
そのため、より速やかに分解され、より吸収率が高い薬剤が求められます。

油に溶けやすい(脂溶性が高い)ほど小腸からの吸収率が向上するため、薬を開発する段階で脂溶性を上げるための工夫がなされています。
また、胃酸で化学反応を起こす薬剤や、効果を失ってしまう薬剤は利用できなくなってしまうため、胃酸に安定であることも重要な要素です。
その他の因子として、腸が疲弊していたり、胃の消化機能が落ちていると薬の吸収率が悪くなる場合があるため注意が必要です。

少し例外的な部分ですが、一部の薬(活性炭やイオン交換樹脂)には、他の薬を吸着する効果があります。
これらの薬剤の組み合わせによっても吸収率が大幅に低下し、十分に薬効を示せないケースもあるため注意が必要です。
複数の病院やクリニックを受診し多種類の薬が処方されている方は、薬剤師へ相談することをおすすめします。

薬の代謝に影響する要素

薬は排泄されやすい形に代謝されますが、その多くは肝臓にある「チトクロムP-450酵素(CYP)」と呼ばれる数種類の酵素によって行われます。
CYPは様々な薬物や食べ物による影響を受け、効果が増強したり減弱したりします。これが「相互作用」です。
血圧を下げる薬を飲んでいる時に、グレープフルーツジュースを飲まないでくださいというのを聞いたことがある人もいるかと思いますが、それもこのためです。

肝臓の機能は薬の代謝能力と直結しているといっても過言ではありません。
ですので肝血流量の低下や肝臓の重量低下によって代謝能力が低下することがあります。
また、肝硬変や肝炎になってしまうと、肝臓で代謝を受けるタイプの薬が使えなくなったり、減量したりする必要があるため特に注意が必要です。

代謝が遅れると、薬物がいつまでも効果を発揮できる状態で停滞していることになります。
そのため、薬が効きすぎたり副作用が起こりやすくなったりと大変危険です。
薬と食べ物の相互作用や、普段から特定のサプリメント・健康食品を使用している場合は、薬剤師に相談することをおすすめします。
飲んだ薬はどうやって効くの?薬のADMEを知ろう

まとめ

今回薬を飲んでから体外へ排出されるまでの過程を紹介させていただきました。
普段何気なく処方された通りに飲んでいる薬が、どんな風に効果を発揮するのか知る機会は中々ないかと思います。

薬が身体の中で効果を発揮するための仕組みと、体外へ排出される仕組みについて少しでも理解いただけましたら幸いです。
また、今回のように普段知ることができない薬の仕組みや効き方、薬同士や食べ物との相互作用についてなるべくわかりやすく解説していきたいと思いますのでよろしくお願いします。
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