喋る人は老けにくい?──口と脳から始めるアンチエイジング
執筆者: 橘田 絵里香(形成外科医)
[記事公開日] 2025-06-01 [最終更新日] 2025-12-14
「よく喋る人ほど若々しい」「口数の多い高齢者は元気」!? これは決して嘘ではありません。さっそく詳しく見てまいりましょう。
[ 目次 ]

ジムよりも会話…!?
いつのことでしたか、毎日ジムで誰とも話さず黙々と運動している方と、運動の習慣はないけど、周囲のご友人と毎日楽しくお話する習慣のある方とでは、後者の方が認知症のリスクが下がるーーそんな内容が放映され、大きな反響を呼んでおりました。
実は口を動かすことや唾液の分泌量がアンチエイジングに関わることが知られており、“喋ること”には、見た目も中身も若々しく保つための大きなヒントが隠されています。
テレビで見る噺家さん、年齢以上に若々しい方がとても多いと感じませんか?「よく喋る人ほど若々しい」「口数の多い高齢者は元気」といった事実を裏付ける一つの要素ではないでしょうか。
これは決して偶然ではありません。さっそく詳しく見てまいりましょう。
実は口を動かすことや唾液の分泌量がアンチエイジングに関わることが知られており、“喋ること”には、見た目も中身も若々しく保つための大きなヒントが隠されています。
テレビで見る噺家さん、年齢以上に若々しい方がとても多いと感じませんか?「よく喋る人ほど若々しい」「口数の多い高齢者は元気」といった事実を裏付ける一つの要素ではないでしょうか。
これは決して偶然ではありません。さっそく詳しく見てまいりましょう。

「喋ること」がアンチエイジングになる理由
喋る行為には以下のようなアンチエイジング作用があります。
1. 表情筋のトレーニングになる
年齢とともに衰えやすく、放っておくとほうれい線・口元のたるみ・二重あごの原因になる顔の「表情筋」。会話はこの表情筋動かす行為。自然と口角を動かし、頬・顎・口元の筋肉を使います。いわば「表情筋エクササイズ」
会話をすることで口周りがしっかり動き、フェイスラインの引き締めにつながるなんて、メカラウロコではないでしょうか。
それだけではありません。表情筋を動かすことで、
2. 唾液の分泌量が増えて、老化を防ぐ
喋ることで口の中が刺激され、唾液の分泌量が自然と増えます。さらに申し上げますと、実は口角が横に動くだけで、唾液の分泌が増えることが知られています。
この唾液というものが、バカにできないのです。
実は唾液って、消化を助けるだけではありません! 実は唾液量の多さが健康長寿に繋がることが知られています。
・誤嚥(食べ物が食道ではなく気道に入ってしまうこと)のリスクを減らす
・口腔内細菌の異常増殖を抑え、歯周病のリスクを減らすことにより「自分の歯で物を食べられる」時間が長くなる
・歯周病は全身の炎症リスク(糖尿病、心血管疾患、認知症リスクなど)を高めることが知られているので、そちらも防ぐことができる
・唾液に含まれる成分(ラクトフェリン、リゾチーム、ペルオキシダーゼなど)には抗菌・抗酸化作用があり、これらが全身の免疫防御や老化予防に寄与
実際に学会でも、高齢者で「唾液分泌量が低い」「咀嚼力が弱い」といった「口腔機能低下症(オーラルフレイル)」が、健康寿命の短縮と強く関連があると、常にトピックに上がっております。
こうした背景から、「よく喋って、よく唾液を出す」ことは、手軽なアンチエイジング法と言えるでしょう。
3. 脳の前頭葉を活性化させる
喋るということは、言葉を選んで発するという脳の高度な作業の一つです。
さらに「人との会話のキャッチボール」ともなりますと、相手の出方をみながら、という要素が加わり、記憶・判断・感情コントロールなどをつかさどる前頭葉を刺激する効果があります。
4. ストレスを発散し、自律神経が整う
言うまでもないことですが、話すことはストレス解消に繋がります。
黙っていると、ついネガティブな思考がぐるぐるしがちであっても、誰かと会話することで気持ちが整理されますよね。
会話は、心と身体のリズムを整えるスイッチになります。
1. 表情筋のトレーニングになる
年齢とともに衰えやすく、放っておくとほうれい線・口元のたるみ・二重あごの原因になる顔の「表情筋」。会話はこの表情筋動かす行為。自然と口角を動かし、頬・顎・口元の筋肉を使います。いわば「表情筋エクササイズ」
会話をすることで口周りがしっかり動き、フェイスラインの引き締めにつながるなんて、メカラウロコではないでしょうか。
それだけではありません。表情筋を動かすことで、
2. 唾液の分泌量が増えて、老化を防ぐ
喋ることで口の中が刺激され、唾液の分泌量が自然と増えます。さらに申し上げますと、実は口角が横に動くだけで、唾液の分泌が増えることが知られています。
この唾液というものが、バカにできないのです。
実は唾液って、消化を助けるだけではありません! 実は唾液量の多さが健康長寿に繋がることが知られています。
・誤嚥(食べ物が食道ではなく気道に入ってしまうこと)のリスクを減らす
・口腔内細菌の異常増殖を抑え、歯周病のリスクを減らすことにより「自分の歯で物を食べられる」時間が長くなる
・歯周病は全身の炎症リスク(糖尿病、心血管疾患、認知症リスクなど)を高めることが知られているので、そちらも防ぐことができる
・唾液に含まれる成分(ラクトフェリン、リゾチーム、ペルオキシダーゼなど)には抗菌・抗酸化作用があり、これらが全身の免疫防御や老化予防に寄与
実際に学会でも、高齢者で「唾液分泌量が低い」「咀嚼力が弱い」といった「口腔機能低下症(オーラルフレイル)」が、健康寿命の短縮と強く関連があると、常にトピックに上がっております。
こうした背景から、「よく喋って、よく唾液を出す」ことは、手軽なアンチエイジング法と言えるでしょう。
3. 脳の前頭葉を活性化させる
喋るということは、言葉を選んで発するという脳の高度な作業の一つです。
さらに「人との会話のキャッチボール」ともなりますと、相手の出方をみながら、という要素が加わり、記憶・判断・感情コントロールなどをつかさどる前頭葉を刺激する効果があります。
4. ストレスを発散し、自律神経が整う
言うまでもないことですが、話すことはストレス解消に繋がります。
黙っていると、ついネガティブな思考がぐるぐるしがちであっても、誰かと会話することで気持ちが整理されますよね。
会話は、心と身体のリズムを整えるスイッチになります。

「無口な生活」は老化リスクーーおしゃべりが難しい人はどうしたら?
喋らない日々が続くと、
・唾液の分泌量が低下。歯の健康や咀嚼、全身にも影響
・口周りの筋力が低下し、表情が乏しくなり、顔が一気に老け込む
・脳の働きが鈍る
・孤立感・無力感からメンタル不調へ
…「黙っているだけ」で老化が加速するなんて、もったいない話ですよね。
とはいえ、毎日人と会って喋れるとは限らない。
そんなときは、次のような方法で「口」と「脳」を動かしてみてほしいのです。
・テレビに向かってしゃべる
・音読・朗読:好きな本や新聞を声に出して読む
・オンライン通話:遠方の家族や友人と定期的に“画面越しのおしゃべり”
・鏡に向かって笑いかけてみる。ーー「私、今日もイケてる!」鏡の自分に対してポジティブな言葉を発することもアンチエイジングになります。
特に、独り言であっても「ポジティブなメッセージを声に出す」ことが習慣になると、脳がポジティブに転換されていき、ポジティブな情報を取り入れ、ポジティブな働きをするようになります。まさに「言霊」です。
・唾液の分泌量が低下。歯の健康や咀嚼、全身にも影響
・口周りの筋力が低下し、表情が乏しくなり、顔が一気に老け込む
・脳の働きが鈍る
・孤立感・無力感からメンタル不調へ
…「黙っているだけ」で老化が加速するなんて、もったいない話ですよね。
とはいえ、毎日人と会って喋れるとは限らない。
そんなときは、次のような方法で「口」と「脳」を動かしてみてほしいのです。
・テレビに向かってしゃべる
・音読・朗読:好きな本や新聞を声に出して読む
・オンライン通話:遠方の家族や友人と定期的に“画面越しのおしゃべり”
・鏡に向かって笑いかけてみる。ーー「私、今日もイケてる!」鏡の自分に対してポジティブな言葉を発することもアンチエイジングになります。
特に、独り言であっても「ポジティブなメッセージを声に出す」ことが習慣になると、脳がポジティブに転換されていき、ポジティブな情報を取り入れ、ポジティブな働きをするようになります。まさに「言霊」です。

正しい食生活も組み合わせ、体の中から「話せる身体」に整える
さらに効果を高めるためには、やはり食生活!
● 表情筋や口周りの筋力を支えるビタミン類
ビタミンB群やビタミンDは、神経伝達や筋肉の収縮に関与し、会話時のスムーズな発声や表情の動きに関わります。
● 脳のはたらきを支えるオメガ3脂肪酸
青魚などに豊富に含まれるDHA・EPAは、脳の構成成分でもあり、集中力や記憶力をサポート。言葉の組み立てや感情のコントロールに好影響を与えるとされています。
● 表情筋や口周りの筋力を支えるビタミン類
ビタミンB群やビタミンDは、神経伝達や筋肉の収縮に関与し、会話時のスムーズな発声や表情の動きに関わります。
● 脳のはたらきを支えるオメガ3脂肪酸
青魚などに豊富に含まれるDHA・EPAは、脳の構成成分でもあり、集中力や記憶力をサポート。言葉の組み立てや感情のコントロールに好影響を与えるとされています。

「今日は口、動かした?」から始めよう
若々しさは、エステや高級化粧品、運動や食事のみならず、「日々どれだけ言葉を発したか」も大事なキーとなります。
中でも「会話すること」は、顔・脳・心を同時に活性化する、最強のアンチエイジング習慣。
ひとりでも声を出してみること。
誰かとおしゃべりすること。
ほんの少しの意識が、5年後・10年後の自分をきっと変えてくれます。
「喋る習慣」、ぜひ今日から始めてみませんか?
中でも「会話すること」は、顔・脳・心を同時に活性化する、最強のアンチエイジング習慣。
ひとりでも声を出してみること。
誰かとおしゃべりすること。
ほんの少しの意識が、5年後・10年後の自分をきっと変えてくれます。
「喋る習慣」、ぜひ今日から始めてみませんか?














