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春の花粉・紫外線・ゆらぎ肌対策!肌トラブルを防ぐスキンケア

執筆者: 橘田 絵里香(形成外科医)
[記事公開日] 2025-02-25 [最終更新日] 2025-03-06
気温も暖かくなり、気分も軽やかになりゆく春なのに「いつもと同じスキンケアをしているのに、なんかしっくりこない」「いくらケアしても乾燥や赤みが改善しない」――春のこの時期に代表的な、花粉・紫外線・ゆらぎ肌をまとめてケアできるスキンケア法をご紹介します。
[ 目次 ]
春の花粉・紫外線・ゆらぎ肌対策!肌トラブルを防ぐスキンケア

待ちに待った春なのに…お肌のお悩みはありませんか?

気温も暖かくなり、気分も軽やかになりゆく春ですが、花粉・黄砂・PM2.5の飛散、紫外線の強まり、加えて気温と湿度の変化など、アレルギー体質の方はもちろんのこと、そうでない方にとっても、実は肌にとっては過酷なシーズンであるという側面があり、肌が敏感になりがちな季節です。
「いつもと同じスキンケアをしているのに、なんかしっくりこない」「いくらケアしても乾燥や赤みが改善しない」――こうしたお悩みは、まさにスキンケアルーティンをアップデートするタイミングであることの暗示です。
今回は、そのようなお悩みの中でも春のこの時期に代表的な、花粉・紫外線・ゆらぎ肌をまとめてケアできるスキンケア法をご紹介します。

1. 低刺激クレンジング&洗顔

春は花粉や黄砂など、大気中のアレルゲン・汚染物質が増え、それが肌に付着することにより、肌のバリア機能を弱め、かゆみや赤みを生じる元凶となります。
こうした物質を「正しく落とす」ことこそ、スキンケアの基礎となるわけですが、日々の診療の場においても、ここの匙加減を間違えてしまっている方の非常に多いこと。だいたいが「落としすぎ」。さらに怖いことに、ここをいきなり間違えてしまうと、その後のスキンケアが総崩れになってしまうのですよね。一番肝心なところですので早速確認してまいりましょう。

まず一番肝心なのが
・朝:必ずしも洗顔料が必要とは限らない
・夜:ダブル洗顔にこだわらない
・こすり洗い、もとい、手を肌に滑らせる行為はNG

これを言うと「信じられない」という顔をされます。でも本当なんですよ。大人の洗顔は、洗顔後つっぱり感を感じてしまうレベルは「やりすぎ」なのです。そこまで落とす必要あるの? ぜひ、自問自答していただきたいところです。

「落としすぎない洗顔」に必要なアプローチとして
・ミルク・ジェル・バームタイプを選ぶ:摩擦レスで優しくオフでき、ダブル洗顔不要タイプが◎
・オイルクレンジングは要注意:様々な種類があり、一概にまとめては言えないのですが、必要な皮脂まで落としてバリア機能を低下させる可能性があるものです。バームタイプの洗顔料の種類が増えているところ、クレンジング難民の方があえて選ぶものではないのかな、と思います。
・朝はぬるま湯洗顔、あるいは「洗わない洗顔」でもOK:朝の肌は、そんなに汚れておりません。洗顔料はもちろん、お湯を使う必要すらあるのか?という方も。蒸しタオル洗顔をされている方もいらっしゃいますね。筆者はふきとり化粧水を愛用しています。必要以上に洗顔料の使いすぎを防ぎ、バリア機能を守りましょう
・泡立てネットを活用:泡タイプの洗顔を使用される方は、たっぷりの泡を「肌に乗せて流すだけ」。摩擦一切ナシでお願いしますね。
春の花粉・紫外線・ゆらぎ肌対策!肌トラブルを防ぐスキンケア

2. 紫外線対策は「365日必須」!

夏しか紫外線対策をしない方、「春はまだ紫外線が弱い」と思っていらっしゃる方、おりませんか?
2月から紫外線量は急上昇し、5月には夏並みに強くなりますよ?さらに春の紫外線はUVA(肌の奥まで届き、シワやたるみの原因になる)が多いのが特徴なのです。
・日焼け止めはSPF30/PA+++以上を目安に:日常使いならこれで十分
・敏感肌向けの日焼け止めを選ぶ:ノンケミカル(紫外線吸収剤未使用)タイプが◎
・こまめな塗り直し(2〜3時間ごと)

+αのUV対策:手段は複数あるにこしたことありませんのでね。
・日傘や帽子、サングラスも活用
・飲む日焼け止め(ヘリオケアやニュートロックスサン)の内服
このあたりの併用も、ご検討ください。
春の花粉・紫外線・ゆらぎ肌対策!肌トラブルを防ぐスキンケア

3. ゆらぎ肌を安定させる!「守り」のスキンケア

花粉症や気温差・湿度の変化・環境ストレスで「ゆらぎやすい状態」になっている肌をお持ちなそこのあなた、この時期はスキンケアを「攻め」から「守り」に切り替えることが重要です。
・「落としすぎない」クレンジング・洗顔
・低刺激な化粧水&乳液の使用
・セラミド・ヒアルロン酸・スクワランを含む化粧水&クリーム
・「シンプルケア」にする:余計なアイテムを減らし、肌の負担を軽減

4. 春の肌を守る!簡単にできるライフスタイル習慣

春のスキンケアは、生活習慣の見直しでもっと効果を高められます。
・帰宅後はすぐに洗顔&シャワーで花粉をオフ:ぬるま湯洗いのみでOKです
・寝具やタオルはこまめに洗濯(花粉の付着を防ぐ)
・室内の加湿を忘れずに(湿度50%前後がベスト)
春の花粉・紫外線・ゆらぎ肌対策!肌トラブルを防ぐスキンケア

5. 肌を内側から整える!春のインナーケア

スキンケアは肌のみでは解決いたしません。外側のケアは一部にすぎず、体の内部からのアプローチも大きな割合を占めます。食生活やホルモンバランスの乱れ、ストレスや自律神経の乱れも肌荒れの原因になりますので、一つ一つ見直してまいりましょう。

食事で整える
・抗酸化作用のある食品を摂る:トマト、ブルーベリー、ナッツ
・腸内環境を整える:発酵食品(納豆、ヨーグルト、キムチ)
・ビタミンC&Eを意識的に摂取:肌のバリア機能を強化

サプリメントの活用
・L-システイン+ビタミンC:美白&抗炎症作用
・オメガ3脂肪酸(EPA・DHA):肌の炎症を抑える
・乳酸菌サプリ:腸活で肌荒れ予防

ストレスケアも忘れずに
・睡眠をしっかりとる(7時間以上)
・適度な運動(ウォーキング・ヨガ)を取り入れる:あくまで「適度な」です。激しくやる必要はありません。1日まとめてではなく、合計20分が目安です。
・スマホのブルーライトを控えめに(夜はナイトモード推奨)
春の花粉・紫外線・ゆらぎ肌対策!肌トラブルを防ぐスキンケア

まとめ:これで春の肌ストレスも怖くない!

人それぞれではありますが、暖かくなり、心踊る春が肌にとって「試練の季節」となってしまう方は、決して少なくありません。適切なスキンケア&生活習慣を取り入れ、賢くケアしていくことで、花粉・紫外線・ゆらぎ肌を乗り越えることは決して不可能ではないのです。

この春はぜひとも「低刺激クレンジング」「365日UV対策」「ゆらぎ肌対策」「インナーケア」の4本柱で、しっかりと肌を守ってまいりましょう!

骨粗鬆症の原因と簡単にできる予防方法を解説します

執筆者: 中村 大樹(理学療法士)
[記事公開日] 2023-06-08 [最終更新日] 2025-03-06
「骨粗鬆症って何が原因で起こるの?」
「骨粗鬆症を予防する方法があれば知りたい。」

骨粗鬆症は簡単に言えば、加齢に伴って骨がもろくなり、骨折しやすくなる病気のことを言います。

高齢化が進んでいる現在では、骨粗鬆症の患者数も増加傾向と言えます。

骨粗鬆症は怖いけど、具体的にどう予防していけばいいのか?このような悩みを抱えているかたもいますよね?

実は、骨粗鬆症を食事や運動で予防できることがわかっています。
これは厚生労働省のHPでも公表されており、比較的信頼できる情報になります。

この記事を読むことで、骨粗鬆症の原因と、今からできる予防方法が理解できるので骨粗鬆症への不安が少し解消されますよ。
[ 目次 ]
骨粗鬆症の原因と簡単にできる予防方法を解説します

骨粗鬆症の原因とは?

骨粗鬆症は骨がスカスカになってもろくなる状態になる病気ですが、なぜこのような状態になるのでしょうか?
人間の骨は常に作り変えられており、骨を作る(骨形成)と骨を溶かして吸収する(骨吸収)がバランスよく働いています。

骨粗鬆症はこの骨形成と骨吸収のバランスが崩れ、骨形成が間に合わないことによって生じる病気ですが、その原因として次にあげる物が考えられています。

①加齢
骨密度のピークは男女ともに20代と言われれおり、正しい習慣で骨密度(骨の健康)をと持つことが大事になります。

➁女性ホルモンの低下
女性は閉経後に女性ホルモンの分泌量が低下します。
女性ホルモンのエストロゲンは骨吸収を緩やかにする働きがあるため、女性ホルモンの分泌量が減ると、骨吸収が強く働き、骨がもろくなってしまいます。

③生活習慣
運動不足は骨への刺激が少なくなるので、骨が弱くなってしまいます。
骨はある程度の負荷をかけることで強くなるので、日頃から運動習慣を身に着けることが大事になります。

バランスの良い食事も大事で、カルシウムやビタミン、ミネラルを補給する必要があります。
一汁三菜の食事を心がけるとまんべんなく栄養を補給することができるので、少しずつ意識しましょう。

※特定の病気や薬の影響によって生じる「続発性骨粗鬆症」というものもあります。
内分泌疾患や栄養関連の病気などで引きおこされるので、予防は難しいと思ってください。

骨粗鬆症の症状

骨粗鬆症は自覚症状があらわれない病気で、転んだり、くしゃみなどで骨折したときに合わせて発見されます。

以下の項目に当てはまる人は骨粗鬆症を患っている可能性があるのでチェックしてみましょう。

・最近背が縮んだように感じる
・ズボンの丈が合わなくなった
・腰や背中に強い痛みを感じる

心当たりがある人は骨粗鬆症の影響で背骨がつぶれている可能性(圧迫骨折の可能性)があります。

骨密度を測る事で骨粗鬆症を発見することができるので、心配な人は近くの整形外科に問い合わせてみましょう。

骨粗鬆症の治療

骨粗鬆症の治療は薬物療法が中心になります。
薬物療法には3種類の目的があり、詳細は次の通りです。

①骨吸収を抑制する薬
➁骨形成を促進する薬
③その他栄養補助の薬

骨粗鬆症は、骨形成と骨吸収のバランスが崩れて骨がもろくなってしまう病気です。
そのバランスを整える目的と栄養を補助する目的で薬が処方されます。

薬物療法に即効性はないため、気長に治療することが大事です。
運動や食事などの生活習慣を改善することを合わせると治療効果が高まるので意識ましょう。

骨粗鬆症の予防~運動編~

骨粗鬆症を予防するために運動が重要になります。
運動によって骨に刺激が加わると骨密度が高まり、骨が丈夫になることがわかっているからです。

「どの運動でもいいのか?」という疑問を持つかと思いますが、運動は体重の負荷がかかる運動が推奨されています。
ストレッチやラジオ体操などもいい運動ですが、骨密度を高める目的なら優先順位は低いでしょう。

骨密度を高めるための運動↓
・ウォーキング
・ランニング
・マシントレーニング

運動が苦手という人はウォーキングでも十分効果が期待できます。
厚生労働省は健康のために、男性は1日9200歩、女性は1日8300歩歩くことを推奨しています。

私たちは平均して1日1000~1500歩足りてないと言われているので、1日10~15分歩く時間を確保するようにしましょう。

天気のいい日は、日光を浴びながら歩ければ骨密度を高める効果が高まっていいですね。

何かと忙しくて運動する時間が確保できないという人は、日常生活の活動量を増やすことを意識してください。

・立って作業する時間を長くする
・徒歩や自転車での移動を増やす
・なるべく階段を使う

以上のことを意識するだけでも運動量を稼ぐことができます。
仕事や家のことで忙しい人は参考にしてくださいね。

骨粗鬆症の予防~食事編~

骨粗鬆症を予防するためにバランスの良い食事が大事になります。
骨を丈夫にするために次にあげる栄養素を積極的に食べるようにしましょう。

・カルシウム
例:牛乳、乳製品、小魚、干しエビ、チンゲン菜、大豆製品など

・ビタミンD
例:サケ、ウナギ、サンマ、メカジキ、シイタケ、きくらげ、たまごなど

・ビタミンK
例:納豆、ほうれん草、小松菜、ニラ、ブロッコリー、キャベツなど

これらを意識して献立を考えるのは面倒ですよね?

継続できなければ意味がないので、最初は和食中心の一汁三菜の食事を意識しましょう。
食べる食材を増やせば、栄養素をまんべんなく摂取できますよ。

インスタント食品やスナック菓子など加工食品を食べることが多い人は今より控えるようにしましょう。
加工食品からは先ほどあげた骨の形成に必要な栄養素を摂取することができません。

嗜好品としてたまに食べる分には問題ありませんが、常習化しないように中止してくださいね。
骨粗鬆症の原因と簡単にできる予防方法を解説します

まとめ

骨粗鬆症は予防できる原発性の骨粗鬆症と、予防が難しい続発性の骨粗鬆症があります。

原発性の骨粗鬆症は運動や食事などの生活習慣に注意することで予防することもできるので、今から少しずつ生活習慣を見直すようにしましょう。

骨粗鬆症は自覚症状がなく、自分が気づかないうちに進行する怖い病気です。
高齢になって骨折してしまうと、最悪寝たきりの状態になる危険もあります。

骨粗鬆症を含め、いろいろな病気や怪我を予防するために、今日から動き始めましょう。
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