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【秋のアンチエイジング】旬の食材を味方につけて

執筆者: 橘田 絵里香(形成外科医)
[記事公開日] 2024-08-27 [最終更新日] 2024-09-03
健康の基本は食事から!ヒトの体は日々の食事から作られるものですが、その時期その時期で、旬の食材を意識していくことが特に大切なポイントとなります。
秋は豊富な栄養素を含む食材が多く出回る季節で、アンチエイジング目線でも絶好の機会です。肌を若々しく保つのみならず、全身の健康も基本は食事から!今月は秋のアンチエイジングにおすすめの食材とその効果について詳しく解説します。
[ 目次 ]
【秋のアンチエイジング】旬の食材を味方につけて

さつまいも

さつまいもは食物繊維が豊富であるのみならず、むくみを予防するカリウムが豊富で、先出のカロテノイドのお仲間、βカロテンも見逃せない成分です。皮にはこれまた抗酸化作用のあるポリフェノールが含まれています。炭水化物率が高めではあるので、接種しすぎに気をつけながら、美味しくいただくことで、腸内環境を整え、便秘の予防に役立つことにより、老化の予防につながります。

おすすめの食べ方:
蒸したり焼いたりしてそのまま食べるも良し、スープやサラダ、デザートにも利用できるさつまいも、ポイントは皮を残すこと!ぜひ皮ごと食べてくださいね。
【秋のアンチエイジング】旬の食材を味方につけて

きのこ類

きのこは食物繊維、βグルカンが豊富に含まれており、過食による肥満の予防効果抜群の食材です。βグルカンは先出のカロテノイドやポリフェノールとともに「ファイトケミカル」と呼ばれ、老化の予防や健康の維持に大変役に立つ成分です。各種ビタミンやミネラルも豊富で、免疫力の向上や骨の健康維持に効果があります。
おすすめの食べ方:
きのこは炒め物、煮物、スープ、パスタ、リゾット、お鍋…多彩な料理に使えますよね。秋の味覚としては、きのこを使った炊き込みご飯もいいですが、お鍋にたっぷり放り込むのも時短レシピとして最高です。
【秋のアンチエイジング】旬の食材を味方につけて

カボチャ

緑黄色野菜のカボチャはカラダの老化・ストレス物質を除去する効果=抗酸化作用のあるビタミンAの仲間=カロテノイドが豊富に含まれています。強力な抗酸化作用があり、細胞の老化を防ぐことで、視力の保護や免疫力の向上といった効果も見込めます。
おすすめの食べ方:
スープ、サラダ、煮物、スイーツなど、さまざまな料理に使えるのがカボチャの良いところ。暖かいスープやグラタンといった形で取り込むと、体を温める効果もあり、冷え性対策にもなりますよ!

柿には先出のカリウム、β-カロテン、食物繊維といった成分の他、ポリフェノールの一種であるタンニン、そしてビタミンCが豊富です。ビタミンCは強力な抗酸化作用を持ち、肌の老化を防ぎますが、干し柿にすると失われてしまうので注意が必要です。
おすすめの食べ方:
生柿と干し柿では食感のみならず、その成分にも違いがあります。保存性も高まり、長期間楽しむことができる干し柿は、生柿の栄養成分が凝縮されており、生柿よりも効率よく栄養をとれる一方で、ビタミンCは損なわれてしまいますのでそちらは注意が必要です。​​そのまま食べるのがのみならず、サラダやヨーグルトに入れても楽しめますよ!

りんご

果物のなかで、栄養源としてはトップクラスのりんご。海外では「1日1つ食べると医者を遠ざける」などという言い伝えがあるくらいです。抗酸化力のあるポリフェノール、そして食物繊維が豊富​​にはビタミンC、食物繊維、ポリフェノールが含まれているほか、ビタミンCと、あと注目すべきはリンゴ酸。高血圧の予防や、疲労回復に一役買ってくれますよ…!
おすすめの食べ方:
りんごはそのまま食べるのみならず、サラダ、スムージー、焼きりんごなど、多彩な料理に利用できます。焼きりんごなんて、温かくて甘いデザートとして秋にぴったりです。スイーツとして摂られる場合は糖分の取りすぎにご注意くださいね。
【秋のアンチエイジング】旬の食材を味方につけて

ナッツ類

8月~10月に収穫され、寒い冬に備えて、古くから食べられてきたナッツ類には、ビタミンやミネラル、食物繊維と、アンチエイジングに有効なさまざまな栄養素が含まれていますが、 特におすすめはアーモンドとクルミ、でしょうかね。
アーモンドにはたんぱく質と食物繊維、抗酸化作用をもつビタミンEが豊富に含まれています。たんぱく質は炭水化物・脂質と並びヒトの体のエネルギー源になる栄養素で、筋肉・臓器・皮膚・毛髪などの体の組織、ホルモン・酵素・抗体などの体内ではたらく成分を構成して、生命の維持に欠かせない物質です。
クルミは他のナッツ類と比較しても、体に良い油分=多価不飽和脂肪酸をたっぷりと含んでいるのが特徴です。多価不飽和脂肪酸は体内で合成できず、食事から摂取しなくてはならない成分で、脂は脂でも、血圧を下げたり悪玉コレステロールを減らしたりする作用を持ち、高血圧や悪玉コレステロールの増加によって引き起こされる生活習慣病に対抗してくれる成分で、予防効果も期待できます。
おすすめの食べ方:
ナッツはそのままスナックとして食べるのが簡単でおすすめです。袋菓子のスナックを食べたくなった時、ナッツに置き換えて食べるのがいいと思います。
【秋のアンチエイジング】旬の食材を味方につけて

緑茶

新茶のシーズンではないのですが、温かい飲み物としてリラックス効果もあり、秋冬におすすめな飲み物です。緑茶の主要成分はなんといってもカテキンとビタミンC。抗酸化作用が強く、細胞の老化を遅らせる効果があるのみならず、代謝を高める効果があり、ダイエットにも役立ちます。免疫力を向上させる効果もあり、日本人には外せない飲み物ですよね!
おすすめの飲み方:
なんといってもそのまま飲む、が最強ですが、緑茶が含まれるスイーツを選び、ちょっとだけ罪を軽くするのもいいかも…!?

まとめ

秋は抗酸化物質や食物繊維が豊富な「旬の食材」を、積極的に取り入れることで、アンチエイジング効果が期待できます。ぜひこの機会に、食生活を見直してみてください!

健康診断の結果が気になる中高年におすすめ!大豆で健康になろう!

執筆者: 八代七海(管理栄養士)
[記事公開日] 2023-01-10 [最終更新日] 2024-09-03
日本人にとって身近な食材である大豆。大豆には様々な栄養素が含まれているのを
知っていますか?例えば、食物繊維やたんぱく質、サポニン、イソフラボンなどなどがあります。
どの栄養素も、お腹周りがポッコリ出だした中高年や、健康診断の結果が気になり出した人に、役立ちます。
そんな健康づくりに役立つ大豆の栄養素について、管理栄養士が解説していきます。
ぜひ栄養豊富な大豆を活用し、健康的な身体を作っていきましょう!
[ 目次 ]
健康診断の結果が気になる中高年におすすめ!大豆で健康になろう!

①身体の材料になるたんぱく質を豊富に含む

大豆は「畑の肉」とよく呼ばれるほど、たんぱく質を豊富に含んでいます。
たんぱく質は、筋肉や内臓などの臓器、髪の毛や爪など全身の組織の材料となる栄養素です。
このため、たんぱく質を毎日欠かさず摂取することは、健康な身体を作るために重要になってきます。

たんぱく質で出来た組織の例として、爪があります。爪は永遠に伸び続けず、古いものを切ると、新しく生えてきますよね。このように人の身体の各組織は、新陳代謝を繰り返しています。このため、材料であるたんぱく質は、日々摂取していくことが必要です。

たんぱく質は、主に肉や魚などの動物性の食品に多く含まれる栄養素です。ところが、大豆は植物性の食品でありながらも、肉や魚に負けない量のたんぱく質を含んでいます。
ここで豚の肩ロース肉と、鶏のもも肉、大豆のたんぱく質量を比較してみましょう。


◎国産 黄大豆 ゆで:176kcal たんぱく質14.8g 脂質9.8g
◎豚 肩ロース 生:253kcal たんぱく質17.1g 脂質14.8
◎鶏 もも 生:204kcal たんぱく質16.6g 脂質14.2g
※各100gあたり 食品栄養成分表より

100gあたりのたんぱく質量を比較すると、豚肩ロース肉と鶏肉もも肉と大豆は、ほぼ同量の
たんぱく質がを含むことがわかります。大豆が「畑の肉」と呼ばれることにも納得ですね!


②肉よりも低脂質で、低カロリー

大豆はたんぱく質を豊富に含むだけでなく、カロリーや脂質量が少ないのも特徴です。脂質は身体を動かすエネルギー源として働く栄養素で、摂りすぎると体脂肪になります。このため、摂りすぎには気を付けたい栄養素です。
大豆の100gあたりの脂質量を、豚肩ロース肉や鶏もも肉と比較してみると、大豆の方が5gほど脂質が少なくなります。

また、肉などの動物性の食品の脂質には、「飽和脂肪酸」という脂質が含まれています。
この飽和脂肪酸は、摂りすぎると悪玉コレステロールと呼ばれるLDLコレステロールを上昇させます。
これに対して大豆の脂質は植物性のため、この飽和脂肪酸を含んでいません。この面でも大豆は健康的で、優れた食品だと言えます。

加えて、大豆は肉よりも低カロリーです。100gあたりで比較すると、肩ロースよりも約80kcal、鶏もも肉よりも約40kcal、大豆の方が低カロリーです。
このため、大豆はお腹周りの脂肪や、体重が気になる人にもおすすめの食材になります。



③不足しがちな食物繊維がたっぷり

大豆は食物繊維を豊富に含んでいます。食物繊維は、血糖値やコレステロール値の上昇を抑える栄養素として重要です。健康診断の結果が気になる人は、しっかりと摂りたい栄養素と言えます。
 
また、食物繊維の多い食材は噛み応えがあるのも特徴です。人の脳は、満腹を感じるまでに時間がかかります。このため、早食いは過食の原因の一つになります。食物繊維が多い食材を摂取すると、自然と噛む回数が多くなり早食いの対策にも有効です。

食物繊維は、平均的に不足している人が多い栄養素の一つです。
現在厚生労働省が定めている食物繊維の目標摂取量は、男性20g/日、女性18g/日です。
これに対して平均の摂取量は14g程度で、性別別で見ると、男性なら6g、女性は4gほど
不足しているということになります。

茹でた大豆100gには、食物繊維が8.5gも含まれています。つまり大豆をプラスすることで、不足している食物繊維をカバーすることが出来ます。

大豆は手軽に取り入れることが出来る食材です。
例えば、生野菜に茹でた大豆を乗せて、大豆サラダにしたり、朝食に納豆を追加。
他には高野豆腐や豆腐を、味噌汁に入れるのもおすすめです。

また最近、肉の代用品として開発された「大豆ミート」という食材がスーパーで流通しています。炒める・煮る・焼くなど、肉とほぼ同様の調理方法で。大豆を手軽に食べることが出来ます。ぜひ食物繊維の不足が気になる人は、取り入れてみてください。
健康診断の結果が気になる中高年におすすめ!大豆で健康になろう!

④抗酸化作用があるサポニンを含む

活性酸素は、身体にある酸素が活性化された状態のもののことを言います。
この活性酸素は適量の場合は免疫機能を担うなどの働きをしていますが、
過剰になると、様々な症状や病気を引き起こす原因となります。
例えば、動脈効果や、お肌の老化、がんの元になる、免疫機能を低下させるなどです。

大豆に含まれるサポニンは、ポリフェノールの一種で抗酸化作用があります。
活性酸素の産生や、活性酸素によって起こる動脈硬化や、がん、老化の予防を抑えるなどの働きをしてくれます。

動脈硬化は、悪玉と呼ばれるLDLコレステロールが、「酸化」されることによって起こります。このLDLコレステロール値を低下させてくれるのが、サポニンです。
動脈硬化が進むと、血液がどろどろになり血管が詰まりやすくなります。進行すると場所によって、大きな病気の原因に。心臓で起これば心筋梗塞、脳で起これば脳梗塞などが起こります。

大豆を積極的に摂取することで、LDLコレステロール値の上昇を抑えていきましょう!

⑤更年期の女性に嬉しい!大豆イソフラボンを含む

大豆イソフラボンは、サポニンと同様にポリフェノールの一種です。国が特定保健用食品に認定していて「骨の健康に役立つ」成分になります。

ここで骨について、少し解説していきます。骨には古い骨を壊す働きをする破骨細胞と、新しく作る働きをする骨芽細胞が存在しています。この2つの細胞のバランスを保つことが、骨の健康には重要です。

女性は更年期頃から、女性ホルモンの分泌が大きく減ってきます。そうすると、この2つの細胞のバランスが変化して、破骨細胞が優位になります。結果、骨を壊す働きが進むことから、骨密度の低下が起こりやすくなります。
このため、40~50代を過ぎると女性は骨粗鬆症のリスクが高まるのです。


イソフラボンは、女性ホルモンと似た働きをしているため、40~50代以降の骨の健康のために
積極的に摂りたい栄養素です。ぜひ日々大豆を取り入れることで、骨粗鬆症への対策をしていきましょう。

いかがでしたでしょうか。大豆は、たんぱく質や食物繊維をはじめ、健康作りに役立つ栄養素を豊富に含んでいることがわかりました。これからの人生を、健康で生き生きと暮らしていくため、食生活に大豆を取り入れることから始めてみませんか。
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