夏が終わり秋始めの疲れや不調…その原因と対策
執筆者: 橘田 絵里香(形成外科医)
[記事公開日] 2023-08-07 [最終更新日] 2023-09-15
予防医学・健康というのはバランスが保てるか、という部分も大きかったりします。外の天気や気温の季節的要素を踏まえて、ご自身の生活習慣のバランスが取れているか、そこがこの時期体調不良を起こすか否かのカギとなってまいります。本記事ではさまざまな不調の原因と対策を詳しく説明いたします。
[ 目次 ]
夏が終わり秋へ…体調はいかがですか?
9月というと、まだまだ残暑が厳しい季節です。夏に暑い屋外と冷房の効いた室内とを行き来し、ただでさえ寒暖の差が激しいのですが、9月に入ると日も短くなってきて朝夕は涼しく日中は暑いという日も増えてきます。夏から秋にかけて身体やお肌の不調を感じる方は多く、「昼間の眠気」「気分の落ち込み」「冷え」「頭痛」「便秘・下痢」など多域にわたります。
予防医学・健康というのはバランスが保てるか、という部分も大きかったりします。外の天気や気温の季節的要素を踏まえて、ご自身の生活習慣のバランスが取れているか、そこがこの時期体調不良を起こすか否かのカギとなってまいります。
昼が短くなり、気温差が出てきて、さらに台風も多くなるこの時期は、人間の「陰陽バランス」を整えている「自律神経」が再び不安定になり、体調が悪くなりがちな時期です。
人間というのは、動くときは動く、休む時は休む、休むから動くし、動くから休むようにできています。「陰陽」両方の部分がバランス良く作用してこそ、心身ともに健康な状態が得られるのです。自律神経は気持ちや活動を上げる「交感神経」、休ませる「副交感神経」で構成され、この2つが巧妙に噛み合うことで、人間の日々の活動がコントロールされているところ、こうした季節の変わり目はこの辺りのコントロールが落ち着かなくなり、様々な症状がおこります。
予防医学・健康というのはバランスが保てるか、という部分も大きかったりします。外の天気や気温の季節的要素を踏まえて、ご自身の生活習慣のバランスが取れているか、そこがこの時期体調不良を起こすか否かのカギとなってまいります。
予防医学・健康というのはバランスが保てるか、という部分も大きかったりします。外の天気や気温の季節的要素を踏まえて、ご自身の生活習慣のバランスが取れているか、そこがこの時期体調不良を起こすか否かのカギとなってまいります。
昼が短くなり、気温差が出てきて、さらに台風も多くなるこの時期は、人間の「陰陽バランス」を整えている「自律神経」が再び不安定になり、体調が悪くなりがちな時期です。
人間というのは、動くときは動く、休む時は休む、休むから動くし、動くから休むようにできています。「陰陽」両方の部分がバランス良く作用してこそ、心身ともに健康な状態が得られるのです。自律神経は気持ちや活動を上げる「交感神経」、休ませる「副交感神経」で構成され、この2つが巧妙に噛み合うことで、人間の日々の活動がコントロールされているところ、こうした季節の変わり目はこの辺りのコントロールが落ち着かなくなり、様々な症状がおこります。
予防医学・健康というのはバランスが保てるか、という部分も大きかったりします。外の天気や気温の季節的要素を踏まえて、ご自身の生活習慣のバランスが取れているか、そこがこの時期体調不良を起こすか否かのカギとなってまいります。
暑いからと、シャワーだけで済ませてませんか?
冷えや肩こり、眠りの質、便秘や下痢といった消化器症状、お肌の調子、これら全て解決できる万能な対策が日本のみなさまお馴染み「入浴」です。「バスタブ」浴槽に浸かることです。私は寒い時期のみならず、暑いこの時期も、毎日必ず浴槽に浸かります。
二酸化炭素を発泡する入浴剤を加えて「炭酸浴」とすれば、さらに良しです。即効性があるわけではありませんが、続けているとじわじわ体質が変わってくるのがわかります。
肌の「乾燥」「くすみ」「フェイスラインのニキビ」を訴える方、「肩こり」「睡眠不足」「便秘」「生理不順」の有無を尋ねると、どれか当てはまるものがあるものですが、これらは全身の血行不良に寄って生じる症状でもあります。さらに、夏はシャワーだけで済ませていないか、聞くと結構該当する方が多いものです。え、ニキビもなのですか? はいそうです。そもそもニキビは肌の水分と皮脂のバランスが崩れることで起きますので、皮脂が決して多くなくても、肌の水分が減れば、ニキビは増えてしまいます。特に25歳以上の「大人」におけるフェイスラインのニキビは曲者なので要注意なのです。入浴で血行をよくし、内臓の温度をあげることが解決策の一つとなることは決して少なくありませんので、今からでもぜひ実践していただきたいと思います。
二酸化炭素を発泡する入浴剤を加えて「炭酸浴」とすれば、さらに良しです。即効性があるわけではありませんが、続けているとじわじわ体質が変わってくるのがわかります。
肌の「乾燥」「くすみ」「フェイスラインのニキビ」を訴える方、「肩こり」「睡眠不足」「便秘」「生理不順」の有無を尋ねると、どれか当てはまるものがあるものですが、これらは全身の血行不良に寄って生じる症状でもあります。さらに、夏はシャワーだけで済ませていないか、聞くと結構該当する方が多いものです。え、ニキビもなのですか? はいそうです。そもそもニキビは肌の水分と皮脂のバランスが崩れることで起きますので、皮脂が決して多くなくても、肌の水分が減れば、ニキビは増えてしまいます。特に25歳以上の「大人」におけるフェイスラインのニキビは曲者なので要注意なのです。入浴で血行をよくし、内臓の温度をあげることが解決策の一つとなることは決して少なくありませんので、今からでもぜひ実践していただきたいと思います。
冷たいものばかり飲まないで!
先の入浴に続いてのお話ですが、冷たいドリンクの飲み過ぎも気をつけねばなりません。私個人的に20代のころ日本で活躍された台湾出身の女優さんで、50歳近くになっても美貌を保ち続けている方が、日本より夏が長く、冬が短い台湾で「冷たいものは絶対に飲まない」とおっしゃっていたのが印象的で、今でも記憶に残っているのですが、非常に的を得た発言だと思っています。
もちろん、暑い中外出や、お風呂上がってすぐなど「ちょっと体温を下げたい」という体のサインを察知し、冷たいドリンクをいただく局面はあるといえばあります。が、冷房が効いたカフェや部屋の中での作業時などは、極力温かいものを飲むようにしています。
これからの季節「朝一番の白湯」は効果テキメンですので、ぜひ試していただきたいと思います。
副交感神経が優位になり活動量が落ちる、外を出歩かなくなる、座っているばかりで肩こりが悪化する、などといった要因で血の巡りが悪くなると、顔色も悪くなってしまいます。おうちエクササイズ、ヨガ、ストレッチなどを欠かさないようにしましょう。座ってのお仕事は長時間やらないこと。1時間したら1分歩く、を心がけてください。
もちろん、暑い中外出や、お風呂上がってすぐなど「ちょっと体温を下げたい」という体のサインを察知し、冷たいドリンクをいただく局面はあるといえばあります。が、冷房が効いたカフェや部屋の中での作業時などは、極力温かいものを飲むようにしています。
これからの季節「朝一番の白湯」は効果テキメンですので、ぜひ試していただきたいと思います。
副交感神経が優位になり活動量が落ちる、外を出歩かなくなる、座っているばかりで肩こりが悪化する、などといった要因で血の巡りが悪くなると、顔色も悪くなってしまいます。おうちエクササイズ、ヨガ、ストレッチなどを欠かさないようにしましょう。座ってのお仕事は長時間やらないこと。1時間したら1分歩く、を心がけてください。
遅れて出てくる紫外線ダメージ…今からがチャンスです!
夏に浴びた紫外線によって受けた肌ダメージは、これからゆっくり変化しながら、時間をかけてもとの状態にもどっていきます。1回の日焼けでも2〜3ヶ月、ひと夏に何回も日焼けした場合には、肌が完全にもとに戻るのに1年を要する場合もあります。
つまり、次の夏が来るまで、いかほどリカバリーできるか、これがポイントとなってきます。
肌もバカではないので、紫外線が細胞に与える影響を少なくしようと、普段よりも角質層を厚くして肌を守ろうとすることにより、秋口の肌はゴワつきを感じたり、古い角層が毛穴につまりニキビなどの肌トラブルが起きやすくなったりしてしまいます。
加えて冷房による冷え、冷たい飲み物、入浴せずシャワー、などで冷えや代謝の低下があると、肌はなおのこと潤わなくなりキメやツヤなども少しずつ悪化し、くすみを引き起こすなどして、肌の年齢が進行してしまいますます。
来年の夏まで、油断せずに日焼け対策を万全にし、しっかり保湿ケアをしましょう。まだ湿気がある、汗をかくからといって、決して「お肌が潤ってる」わけではありません。
若干乱暴な言い方ですが、25歳を超えたら肌は「潤い」からどんどん遠ざかる、くらいの認識で良いです。お肌の水分量は着々と減っております。これから本格的に秋が深まり、乾燥する冬を迎えるにあたり、水分・油分ともにバランスよく、保湿はしっかりしましょう。
肌のトラブルといえば、蕁麻疹や帯状疱疹も増えがちな季節ですので、もしこれかなと思うことがあれば、皮膚科にかかってくださいね!
つまり、次の夏が来るまで、いかほどリカバリーできるか、これがポイントとなってきます。
肌もバカではないので、紫外線が細胞に与える影響を少なくしようと、普段よりも角質層を厚くして肌を守ろうとすることにより、秋口の肌はゴワつきを感じたり、古い角層が毛穴につまりニキビなどの肌トラブルが起きやすくなったりしてしまいます。
加えて冷房による冷え、冷たい飲み物、入浴せずシャワー、などで冷えや代謝の低下があると、肌はなおのこと潤わなくなりキメやツヤなども少しずつ悪化し、くすみを引き起こすなどして、肌の年齢が進行してしまいますます。
来年の夏まで、油断せずに日焼け対策を万全にし、しっかり保湿ケアをしましょう。まだ湿気がある、汗をかくからといって、決して「お肌が潤ってる」わけではありません。
若干乱暴な言い方ですが、25歳を超えたら肌は「潤い」からどんどん遠ざかる、くらいの認識で良いです。お肌の水分量は着々と減っております。これから本格的に秋が深まり、乾燥する冬を迎えるにあたり、水分・油分ともにバランスよく、保湿はしっかりしましょう。
肌のトラブルといえば、蕁麻疹や帯状疱疹も増えがちな季節ですので、もしこれかなと思うことがあれば、皮膚科にかかってくださいね!
サプリメントが有効なことも!
生活習慣が改善できることが一番ベストだと思いますが、さまざまな事情で、全てを実践するのは難しいケースもあるかもしれません。そうした場合は、サプリメントの助けを借りましょう。
台風などによる気圧の変化により、目の奥が痛むといった症状がでたりすることが増えてきます。家で過ごす時間が増えるとTVやパソコン・スマートフォンの画面や読書など、目を使用する機会が増え、眼精疲労による頭痛や肩こりが生じます。こうした症状にはアスタキサンチン含有のサプリメントが有効なことがあります。
活動の低下、パソコン・スマホのやりすぎによる睡眠の質の低下には、GABA、グリシン、テアニン、メラトニンなどといった成分が有効なケースがございます。ヤ〇ルト1000も良く眠れる効果があると話題になっておりましたね。
乳酸菌サプリメントは便秘や下痢といった、腸内環境の悪化による症状にも有効です。
以上、この時期知っておきたい「夏の終わりの健康トラブル」詳しい原因や対策について、お届けいたしました。いかがでしたでしょうか。いきなり全部とはいかなくても、これなら実践できそう、という部分がありましたらぜひ今から!対策していきましょう。
台風などによる気圧の変化により、目の奥が痛むといった症状がでたりすることが増えてきます。家で過ごす時間が増えるとTVやパソコン・スマートフォンの画面や読書など、目を使用する機会が増え、眼精疲労による頭痛や肩こりが生じます。こうした症状にはアスタキサンチン含有のサプリメントが有効なことがあります。
活動の低下、パソコン・スマホのやりすぎによる睡眠の質の低下には、GABA、グリシン、テアニン、メラトニンなどといった成分が有効なケースがございます。ヤ〇ルト1000も良く眠れる効果があると話題になっておりましたね。
乳酸菌サプリメントは便秘や下痢といった、腸内環境の悪化による症状にも有効です。
以上、この時期知っておきたい「夏の終わりの健康トラブル」詳しい原因や対策について、お届けいたしました。いかがでしたでしょうか。いきなり全部とはいかなくても、これなら実践できそう、という部分がありましたらぜひ今から!対策していきましょう。