ナンバーサプリのウィズメディカ倶楽部 vol.202306

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梅雨時の憂鬱な気分やお肌の不調…その原因と対策

執筆者: 橘田 絵里香(形成外科医)
[記事公開日] 2023-04-20 [最終更新日] 2023-07-02
梅雨ならではの、さまざまな不調に対し、形成外科&アンチエイジング専門医の視点から、その原因と対策をご紹介いたします。
[ 目次 ]
梅雨時の憂鬱な気分やお肌の不調…その原因と対策

どんより梅雨の時期…どうして憂鬱になってしまうの?

雨の日って、どうも、眠くなってしまったり、気分が「どんより」してしまわれませんか?
私が懇意にさせていただいている、「ゴッドハンド」スパセラピストさんも、雨の日の施術は「寝落ち率」が明らかに高いのだそうです!

自律神経とは、一言でいうと、人間の「陰陽バランス」を整えている場所のことです。人間、テンションが上がりっぱなしでも、下がりっぱなしでもいけません。動くときは動く、休む時は休む、休むから動くし、動くから休むんですね。こちらを制御しているコントロールセンターが「自律神経」なのです。気持ちや活動をアゲる方を「交感神経」、下げる方は「副交感神経」と言われます。この2つが巧妙に、噛み合うことで、人間の日々の活動がコントロールされているのです。
 
晴れの日と雨の日、気圧が変わることにより「自律神経の乱れ」が生じます。気圧の低い雨の日は、自律神経の中でも「下げる方」副交感神経が優位になると言われています。つまり、眠る、リラックスする方が優位に働くというわけです。が、先にも申し上げました、人間の活動というものは「陰陽」両方の部分がバランス良く作用してこそ、心身ともに健康な状態が得られます。つまり「緩みっぱなし」でもダメなのです。梅雨の時期の憂鬱感は自律神経が乱れることにより、陰陽バランスが崩れることによって生じるというわけなのです。

ということですので、日中は雨で出かけられなくてもおうちエクササイズなどでアクティブに、逆に夜はゆっくり入浴したり、ストレッチしたり、リラックスして過ごすメリハリのある生活を心がけましょう。遅くまで部屋を明るくしたり、テレビやパソコン・スマホの液晶を見ることのないように!

梅雨の時期の「肌トラブル」に御用心!

冬の乾燥は終わったはずなのに…「潤ってるはず」の梅雨の時期、テカリやくすみ、ニキビやシミなどといったトラブルはどうして起きるのでしょうか?

まず、湿気がある、汗をかくからといって、決して「お肌が潤ってる」わけではありません。
若干乱暴な言い方ですが、25歳を超えたら肌は「潤い」からどんどん遠ざかる、くらいの認識で良いです。お肌の水分量は着々と減っております。梅雨でも保湿はしっかりしましょう。

また「雨の日は日焼けをしない」これまた間違いです。梅雨の期間、日焼け止めを塗らない人がいるそうですが(!)とんでもないことです。本来、6月というのは太陽が一番高くなる時期。雲があっても相当な量の紫外線が地上に届いてます。イマドキ日焼け止めは「塗る・飲む」が基本です。きちんと日焼け止めを塗ったうえ、ニュートロックスサン含有の「飲む日焼け止め」接種しましょう。加えて帽子・日傘・長袖など、物理的な防御手段が加われば、さらに安心です。こうして、きちんとした日焼け対策を怠らないようにしましょう。

梅雨の「くすみ」これすなわち血行不良です。副交感神経が優位になり活動量が落ちる、外を出歩かなくなる、座っているばかりで肩こりが悪化する、などといった要因で血の巡りが悪くなると、顔色も悪くなってしまいます。おうちエクササイズ、ヨガ、ストレッチなどを欠かさないようにしましょう。座ってのお仕事は長時間やらないこと。1時間したら1分歩く、を心がけてください。また、暑いからといって、シャワーだけですますのもいけません。浴槽にきちんと浸かりましょう。お風呂に入れると炭酸ガスの泡が出る入浴剤を利用しての炭酸浴もおすすめです。

ニキビ、これは肌の水分と皮脂のバランスが崩れることで起きます。皮脂が決して多くなくても、肌の水分が減れば、ニキビは増えてしまいます。正しいスキンケア、食生活、睡眠を心がけ、必要があれば皮膚科で治療を受けましょう。ニキビは皮膚科、それもまずは各種医療保険を適応させての保険診療が第一選択です。日本皮膚科学会の尋常性痤瘡治療ガイドラインに沿った治療を行っていない美容皮膚科さん、けっこう多いですので、くれぐれもご注意ください。

「目が疲れる」「良く眠れない」といった症状にはサプリメントが有効なことも!

生活習慣が改善できることが一番ベストだと思いますが、テレワークのお仕事など、さまざまな事情で、全てを実践するのは難しいケースもあるかもしれません。そうした場合は、サプリメントの助けを借りましょう。先ほど申し上げた「飲む日焼け止め」の他にも、梅雨の時期のモヤモヤを解決できるサプリメント、いくつかございます。

気圧の変化により、家で過ごす時間が増えるとTVやパソコン・スマートフォンの画面や読書など、目を使用する機会が増える結果、目の奥が痛むといった症状がでたりすることが増えてきます。こうした症状にはアスタキサンチン含有のサプリメントが有効なことがあります。

活動の低下、パソコン・スマホのやりすぎによる睡眠の質の低下には、GABA、グリシン、テアニン、メラトニンなどといった成分が有効なケースがございます。ヤ〇ルト1000も良く眠れる効果があると話題になっておりましたね。


以上、この時期知っておきたい「梅雨の健康トラブル」詳しい原因や対策について、お届けいたしました。いかがでしたでしょうか。いきなり全部とはいかなくても、これなら実践できそう、という部分がありましたらぜひ今から!対策していきましょう。

便秘や胃もたれも改善!消化機能を高める内臓ケア

執筆者: 松下怜渚(フードスペシャリスト)
[記事公開日] 2023-03-09 [最終更新日] 2023-05-02
お腹の調子が悪いとなんだか一日中もやっとした気持ちになりませんか?「食べること」は人間の基本欲求の一つのため、慢性的な便秘や胃もたれなど、食べることに関する悩みは精神的なストレスのきっかけにも。薬に頼るのも良いですが、まずは生活習慣を見直し、体質を改善してみませんか?今回は簡単に実践できる消化機能を高めるケア方法を紹介します。
[ 目次 ]
便秘や胃もたれも改善!消化機能を高める内臓ケア

朝起きたら白湯を一杯飲む

朝起きたら内臓のウォーキングアップを兼ねて白湯を一杯飲みましょう。

小さい頃、プールに入るときは体への負担を軽減するために、まずはぬるいシャワーを浴びてゆっくりと足から入りましょうと習いましたよね?内臓も同じことが言えます。朝起きてすぐに朝ご飯を食べると、内臓がびっくりしてしまうため、まずは白湯を飲むことで内臓をゆっくり目覚めさせましょう。

内臓がしっかりと目覚めていると、運ばれてきた朝食を消化し、健康的なお通じを促します。水分不足は便秘を引き起こしやすいため、毎朝必ずコップ一杯の白湯を飲むことで水分不足解消にも効果的です。白湯が苦手な方は、レモンを絞るのもおすすめ。
便秘や胃もたれも改善!消化機能を高める内臓ケア

よく噛む

食事をするときはよく噛むことを心がけましょう。言われてみれば当たり前のことですが、大きくて固いものより、小さくて柔らかいものの方が消化しやすいです。

内臓が消化しきれず、胃もたれや便秘になってしまうのは、噛む回数が足りない可能性が高いです。内臓への負担を軽減させるために、よく噛んで、あらかじめ小さく柔らかくして胃に届けることで消化を手助けすることができます。

噛む回数は一口30回が理想と言われていますが、毎回数えていると食事が楽しくなくなってしまいますよね。そこで、まずは普段より5回多く噛むことから始めましょう。そろそろ飲み込もうかなと思うタイミングでプラス5回噛んでみてください。

内臓マッサージ

実は内臓も疲れが溜まりやすいため、マッサージをしてほぐしてあげることで消化機能を改善することが期待できます。やり方は簡単なので、寝る前の習慣にしてみましょう。

<やり方>
① お腹に対して指が垂直になるようにセットします。
② その指でおへその右下→右上→上→左上→左下の順番で、第一関節が埋もれる程度にじっくり押してきます。

片手だと力が入りにくい方は両手で行なってもOKです。ポイントはじっくりと奥の方まで刺激することです。ご自分の気持ち良い場所を探しながら、日々の習慣に。

すでに便秘に悩んでいる方はおへその左上部分を重点的にマッサージしましょう。

キャットアンドカウ

内臓を外から刺激した後は内側からの刺激もお忘れなく。今回は内臓機能を高めるヨガのポーズを紹介します。ほんの1分程度でじんわり効果が感じられるので、まずは一回やってみましょう。

<やり方>
① 床に四つん這いになり、肩の真下に手を置き、目線は床へ。このとき、背中とお腹はまっすぐにすることを意識する。
② 大きく息を吸いながら、目線を正面にあげて、お腹を床に近づけるイメージで腰を反る。
③ 吸った息を口から吐いて、目線を床に戻しながら、今度はお腹を床から遠ざけるイメージで背中を丸める。
④ ゆっくりと呼吸に合わせて②と③を繰り返す。

テレビやスマホを見ていると1分はあっという間に感じますが、ワークアウトをすると1分は意外と長く感じると思います。1分内で5〜10往復を目安にやってみましょう。

ポイントはしっかりと息を吐き切ってから吸うことです。日常的な浅い呼吸では刺激されない奥深い部分が刺激され、自律神経も整います。自律神経が整うと不調が緩和するため、日々のストレスで腹痛や下痢に悩んでいる方にもおすすめです。

左を下にして寝る

お腹の調子が悪くて寝るのもしんどい・・・。という方には、体の左側を下にして寝ることをおすすめします。内臓の構造により、左側を下にすると消化に関わる臓器への負担を軽減できるといわれています。また、胃は左上から右下にかけて三日月のような形をしているため、左側を下にして寝ることで胃酸の逆流による胸焼けや吐き気を軽減することができます。

ただし、毎日左を向いて寝ると体が歪み、肩コリや腰痛など他の不調を引き起こす可能性が高いです。お腹の不快感で睡眠の質が低下してしまっていると自覚している方への応急処置として紹介させていただきます。枕などを調整し、なるべく肩や首への負担がかからないよう気をつけましょう。
便秘や胃もたれも改善!消化機能を高める内臓ケア

まとめ

便秘や胃もたれを改善し、消化機能を高める内臓ケア方法を紹介しましたが、いかがでしたか?内臓は目で見たり、耳で聞いたりできるものではないので、日々の生活では存在を忘れがちですが、内臓の調子によって心身のコンディションは大きく左右されます。すでに不調が出ている方も、そうでない方も内臓ケアを習慣にして快適な毎日を手に入れませんか?

糖尿病は食事制限が必要ない?知っておきたい食事療法の基本とは!

執筆者: 中村友也(管理栄養士)
[記事公開日] 2023-03-29 [最終更新日] 2023-05-02
糖尿病の食事と言われると食事制限をイメージする方も多いのではないでしょうか?
しかし、実際に糖尿病の食事療法は食事「制限」ではなく、食事量を「適正」に戻すという言い方が正しいです。
今回は、そんな糖尿病の食事の基本について管理栄養士が紹介していきたいと思います。
[ 目次 ]
糖尿病は食事制限が必要ない?知っておきたい食事療法の基本とは!

糖尿病ってどんな病気?

食事療法の前に、糖尿病とはどんな病気なのかについて解説します。
糖尿病は、血糖値を下げるインスリンと呼ばれるホルモンが何らかの理由で機能しなくなることで血糖値が高い状態が続くことをいいます。
本来血糖(血液中に含まれる糖類)は、細胞のエネルギー源になるため身体に必要不可欠ですが、血糖値が高くなりすぎることでさまざまな症状が現れてしまいます。
ちなみに、糖尿病は免疫の関係でインスリンが機能しづらい1型と、遺伝や生活習慣の乱れからくる2型に分けられますが、今回は2型の方に向けた食事療法について紹介していきます。

糖尿病に食事制限は必要ない?

実は、糖尿病の食事は「制限」ではなく「適正量の摂取」が基本です。
しかし、糖尿病は肥満をはじめとして生活習慣の乱れから起こるため、食事療法を行う方は普段から食べ過ぎていることが多く、そのために食事「制限」と言われています。
つまり、糖尿病で食事に気を付けなければいけない方でも、本来の自分の体格や活動量に合わせた食事になるだけで、原則として食べていけないものなどもありません。

糖尿病に食事療法が必要な理由

血糖値は食事の影響を大きく受けるため、糖尿病の予防・改善のためには食事療法が大きな意味を持ちます。また、血糖値が大きく変化することで糖尿病の症状が悪化することが知られているため、血糖値を大きく上げる炭水化物に偏った食事などにも注意が必要です。

糖尿病の食事療法のポイント

適切なエネルギー量の食事を
糖尿病の食事療法は、なによりも適切なエネルギーの摂取に努めましょう。
適切なエネルギー量は年齢や性別、体格、活動量など個人差があるため、医師や管理栄養士に指定されている量を基準として食べるようにしましょう。

食事は主食・主菜・副菜をバランスよく
適切なエネルギー量を守ったうえで、主食・主菜・副菜をそろえてバランスよく食べるようにしましょう。
食事のバランスを整えることで、身体に必要な炭水化物、たんぱく質、脂質、ビタミン、ミネラルなどをしっかりと摂取することができます。
また、食事の偏りがなくなり血糖値の急激な変化を抑制することができます。

1日3食を規則的に
食事は1日3食を規則的な時間で食べるよう心がけましょう。食事の時間がずれていると血糖値も急激に変化します。
特に、朝食を抜くことが多い方は前日の夕食から次の昼食まで空腹状態が続くため、昼食時に急激に血糖値が上がり危険です。
1日3食を守りながら、可能な限り同じ時間に食事を摂り血糖値を安定させましょう。

ゆっくりよく噛んで食べる
よく噛むことで満腹中枢が刺激されおなかが膨れるため、食事はゆっくり摂るようにしましょう。
また、満腹まで食べるのではなく腹八分目を意識することも重要です。

食物繊維をしっかり摂る
野菜や海藻に多く含まれる食物繊維は血糖値の上昇を緩やかにしてくれる効果があるため、
積極的に取り入れましょう。
目標は、野菜を1日350g摂取することです。
目安として、生の野菜だと両手に乗るぐらい、加熱した野菜だと片手に乗るぐらいです。
日本人は野菜の摂取量が少ないといわれているため、意識して食べないと達成するのは難しい量になっています。

寝る前には食事をしない
血糖値は、インスリン以外にも運動や日ごろの活動によって消費されます。しかし、寝る前では上がった血糖値を消費することができないため、寝る前の食事はやめておきましょう。
寝る前に食事をすると血糖値が高いまま朝を迎えることになってしまい、次の日の血糖値も高いところからスタートしてしまいます。
血糖のコントロールのために寝る前の食事はやめましょう。

間食に要注意
間食は血糖値を常に高い状態に維持してしまうため要注意です。
食後は上がった血糖値を下げるためにインスリンが分泌されますが、間食をしてしまうと血糖値が下がる前に再度血糖値を上げてしまいます。血糖値が高い状態が続くことでも糖尿病の症状が進行するため、間食には気を付けましょう。
どうしても間食したいという方は、血糖値のあがりにくい食品を取り入れることをオススメしますが、間食をしないに越したことはないことは知っておきましょう。

外食も要注意
外食は家出の食事と違い食事のバランスが崩れやすいため注意が必要です。
外食を禁止する必要はありませんが、主食・主菜・副菜をそろえ適正量の摂取ができるよう意識して注文しましょう。
また、可能であれば単品で注文する店舗ではなく定食屋など比較的バランスが整っている店舗を選択するようにしましょう。

食事以外に気を付けたいポイント

ここまで糖尿病の食事療法について紹介してきましたが、食事以外にも気を付けたいポイントがあるので紹介します。

生活習慣を整える
糖尿病は食事以外にも睡眠やストレスといった要因でも悪化することがあるため、食事以外の生活習慣も整えるようにしましょう。
特に、生活習慣の乱れは食事にも直結するため注意が必要です。

適度に運動する
血糖コントロールという意味でも、適度な運動を心がけましょう。
運動などにより細胞がエネルギーを求めると血糖を取り込み血糖値が下がるため、適度な運動は血糖コントロールに有効です。
また、運動による肥満改善やストレス発散も糖尿病の改善に効果的ですので、無理のない範囲で運動を習慣化できるようにしてみましょう。

糖尿病の治療は医師の指示に従いましょう

ここまで糖尿病の食事療法についての基本情報を紹介してきましたが、前提として必ず医師の指示に従うようにしましょう。
糖尿病は自覚症状が出るまでかなりの時間がかかるため、治療や予防をないがしろにしている方も多いです。
糖尿病と診断された方はもちろん、血糖値が高いと指摘された方もまずは医師の指示に従い治療を進めていってください。

まとめ

糖尿病の食事療法のポイントについて紹介してきましたがいかがでしたでしょうか?
糖尿病の食事療法はあくまで「適正量の食事」が基本であり、「制限」ではありませんので、
バランスよい食事を心がけながら生活習慣を見直していきましょう。
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